最後には自分が勝つ。ネタもと営業部長・久壽米木一輝が考える働く意味

PRで大切な要素とは

ーどのような考えを持ってPRの仕事に取り組まれていますか?

「PR=ステークホルダーとの良好な関係づくり」言われていますが、私は社会やステークホルダーに自分の会社や考え方を伝え、コミュニケーションをとる活動だと考えています。

「伝えなければ、ないのと同じだ」とスティーブ・ジョブズが言っているように、自社の存在意義や自社サービスの社会的意義を伝えていかなければならないと思います。

企業として売り上げを伸ばすことや会社を大きくしたいと思ったときに、とにかく営業だと考えられがちですが、私たちのいうPRは「まずは自社の思いや存在意義を社会に伝えませんか?」という1番大切な部分です。

PRというとプロモーションの略だと思われるのですが、実は「パブリックリレーション」なんです。その点で公とのよい関係性が構築できないと意味がありません。公に情報発信ができなかったらそもそも自社の魅力は伝わらないといえます。

ーお客様との関係づくりで大事な要素は何だと思いますか?

まずは発信し続けることだと思います。どんなに良好な関係が築けそうだとしても、基本的には自分の言葉を伝えなければ意味がありません。こだわった内容は必要なく、自分の考えを社会に伝えていくだけでいいと思います。

就職活動でも自分の考えを伝えなければ、面接官も自社にマッチしているのかどうかわからないわけですから。

ー自分が何者かを伝えなければ相手もわからないですよね。

自分はこういう者だと自己紹介できなければ、人から信じてもらえないですよね。それこそがPRです。

ただ、自己紹介よりもマスメディアからインタビューされて伝えたほうが少し格がつき、第三者からの発信となり信頼性も上がります。現代はSNSの時代と言われていますが、SNSだけではなく、マスメディアを使った信頼性の向上・構築を同時並行でやったほうがいいと思います。

ー働くことは人生でどのような意味を持つと思いますか?

人生の中でも仕事の比重は大きいですよね。だからこそ、まず働く時間を充実させなければ人生は充実しないと思います。何をするにしてもお金がないと選択肢が狭まるのを考えると、働くことは平等に与えられた充実させなければならない部分ではないかと思うのです。

働き盛りの20代のうちにたくさん稼いでさまざまなビジネスを経験したほうが、その後の人生にも生きると思います。私は会社で部長という立場ですが、今経験できることをして毎日を充実させ、働くことに一生懸命向き合うのは大切だと考えています。20代で怠けるつもりはありません(笑)。

ーメンタルが強く、まっすぐな強い思いをお持ちだと思いました。

いい意味で不良時代の経験が活きているのかもしれませんが、どんな困難が立ちはだかろうとも逃げずに立ち向かってきましたし、どんなことがあろうとも人としての筋は通すという自分の軸を大切にしてきたおかげかと思います。自分の背中に生き恥をさらしたくないですからね。

あとは良くも悪くも世間知らずなのだと思います。

たいした学もなく、ただ話すことが好きという理由だけで営業を選んだため、無駄なプライドもありません。

経営者ってピュアな方が多い印象ですし、成功されている方はまっすぐな方が多いと感じます。「正直者が馬鹿を見る」といいますが、最後はまっすぐな人たちが勝つと思います。

ー最後に久壽米木さんの今後の展望を教えてください。

30歳までには経営者になる目標を達成したいです。目標を達成するために、まずは営業組織のマネジメントを形にしていくことが必要だと考えています。来季の上半期までにマネージャーや幹部メンバーを育て、自分が離れてもいい状況を作ることが社員にとっても社長にとっても経営のプラスになると思います。

また、現在取り組んでいる新しいビジネスモデルの新規事業計画をしっかり立て、マーケットを拡大していきたいです。

そして、自社の社員に働く意味や存在意義を伝え、給料のために働くのではなく、目的意識を持った人だけの組織にしていくことをこれから目指していきたいと思っています。

ーありがとうございました!久壽米木さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:和田晶雄(Twitter
執筆:竹山瑞香(Twitter
編集:松村彪吾(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter