生きづらさを抱える20代へ。自分らしくいられる“サードプレイス”を【U-29コミュマネ就任記念インタビュー】

2021年12月、コミュニティ&メディア「U-29」にて林誠一郎(はやし・せいいちろう)さんがコミュニティマネージャーに就任しました。

大学職員として大学生のキャリア教育に携わりながら、ストレングスファインダーを用いた「強み診断士」として様々な世代のキャリア支援に関わる林さん。

そんな林さんが、U29のコミュマネとしてコミュニティに熱狂する理由とは――。

今回は、林さんがU-29のコミュニティに惹かれたきっかけやコミュニティの魅力、そしてこれからU-29コミュニティで挑戦していきたいことについてお話しいただきました。

林誠一郎 / U-29コミュニティマネージャー

 

2018年に教育業界に入社。「自分らしいキャリアをデザインしてほしい」という思いからキャリア教育に携わる。現在は大学職員として働きながら、U-29コミュニティのコミュニティマネージャーや、ストレングスファインダーを用いたコーチング「強み診断士」の活動を行なっている。

存在価値を見失った社会人2年目。求めたのは「自分らしくいられるサードプレイス」

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

林誠一郎です。普段は大学職員として、大学生のキャリア支援に携わっています。U-29ではコミュニティマネージャーとして、U-29のFacebookコミュニティの入会イベントの運営や、コミュニティのルール設計、ガイドページの設計をしています。

U-29では、多くの人と関わる中で、自分らしい人を応援する立場でありたいと思っています。

ー様々な活動をされていますね!林さんがU-29に参加した経緯は何ですか?

U-29との出会いは偶然でした。U-29を知る前からもともとコミュニティに興味がありましたが、コミュニティがどんなものかは知らなくて。

たまたまFacebookでコミュニティと検索したときに、一番上にU-29が出てきて参加したのがきっかけです。

林さんがコミュマネを務める、U-29Facebookコミュニティ

ーもともとコミュニティに興味があったのですね。コミュニティに興味があった理由は何ですか?

はい。「自分らしさを見つけられるサードプレイスを作りたい」という思いがあったからです。

サードプレイスを作りたいと思ったのは、社会人2年目のタイミングでした。大学職員の仕事にはやりがいを感じていましたが、大学内が自分のすべてだと思い込んでしまっていて。

大学職員の仕事は自分の価値の評価基準がすべて社内だったり、なかなか外部の人と関わる機会がなかったり……。「大企業で働く友人は、いろいろな人と関わりながら営業成績を上げて、日々成長しているんだ」そう思うと、どうしてもビジネスの経験値が劣る自分に腹立たしくなったんです。

何者かになりたくて、肩書きを求めていたんだと思います。自分の価値がわからなくなったのが、社会人2年目でした。

ーそんな時期があったのですね……。どのようにして自分の価値を見つけていったのでしょうか?

自分の中で考えて、考えて……本当に追い込まれた瞬間があって。職場から最寄り駅まで歩いていたら自然と涙が出てしまって、誰かに胸の内を話さないといけないと思ったんです。

なかなか職場の先輩には本音を打ち明けられそうになくて、他業種で異年齢の方に相談しました。大学時代から苦楽を共にした仲間がたまたまメッセージをくれて、打ち明けられたんです。

その人とお話しする中で、初めて自分の面談力を褒めてもらえたんです。それが初めて気づけた自分の存在価値で。涙が出るほど嬉しかったことを今でも覚えています。

自分の価値は職場で日々共にしている先輩に相談しても、出てこなかったのではないかと思っています。異質な人との関わりだったからこそ、自分の価値を見出せたのかなと。

この経験から異質な人との関わりは、人生の扉を開けてくれるのだとわかりました。そこで、異質な人と関われるサードプレイスを多くの人に提供したいと思ったんです。

U-29はありのままの自分を見つけるための青春時間

ー林さんにとってコミュニティはどのようなものでしょうか?

コミュニティは、多くの人が求めているものだと思っています。

閉鎖的な世の中になっているからこそ、多様な人と関われる場所がほしい。異質な人とのコミュニケーションから、自分を見出せる場所がほしい。多くの人が日々の生活の中で、コミュニティを通して、人との関わりや刺激を求めていると思うんですよ。

ーなるほど。林さんにとって、U-29はどんな場所ですか?

「自分らしい思いを持っている人に出会えるサードプレイス」です。

U-29コミュニティの中には、すでに面白い活動をしているユニークな人もいれば、まだ自分の強みや個性の活かし方がわからない人もいると思います。でも、どんな状況でも自分のことを話そうと思えるメンバーに出会える場所です。そして「それが今の自分なんだ」と優しさと愛で受けとめてくれるメンバーがいます。

私はまだ27歳ですが、29歳までの時間は、ありのままの自分を見つけるための青春時間だと思っています。そう思うと、U-29は青春を謳歌するための、いつでも助けてくれるセーフティーネットですね。

ー林さんにとってU-29は青春時間なんですね。では、U-29の魅力は何だと思いますか?

人やイベントでカラーが全く異なる点です。私はU-29で様々な人と関わる中で、“ユニーク”の言葉以上にユニークさを体感しています。

とくに私が主催した入会イベントは、U-29の魅力が存分に詰まっていました。入会イベントの最初に自己紹介をして、一人ひとり大切にしている価値観が全然違うことに驚いて。

一人ひとりと対話していると、まず方向性や見えているものが全然違うことがわかりました。また、見えているものは、個人なのか組織なのかも違って。対話の中で見えてくる表情も全然違うことも面白いです。でも、熱い思いを持っているのはみんな同じで。一人ひとりのユニークさを感じられたイベントでした。

林さんが主催しているU-29コミュニティ入会イベント

ー林さん自身がU-29を通して磨かれたユニークネスはありますか?

自分自身を好きになれました。自分にも良さがあって、できないところがあって、少し嫉妬してしまう部分があって。様々な人との出会いを通して、それでも今の自分なんだと認められるようになりました。

だから、U-29を通して自分のことを好きと言える人を少しでも多く増やしたいんです。

U-29のストーリーが「コミュニティマネージャー就任」へ導く

ー林さんがコミュニティマネージャーに就任するまでの経緯をお聞かせください。

私がU-29の運営に携わるようになったのは2021年の11月頃です。その時からさまざまなイベントを作り始めました。

最初は将来自分でコミュニティを作るための経験の場として携わっていました。その中でユニーク代表の山崎さんと何度かお話しさせていただき、U-29に対するいろんな思いや経緯を聞かせてもらったんです。

山崎さんはU-29を通してロールモデルに出会い自分らしい生き方を見つけた人がいた話から、U-29のコミュニティが頓挫した話まで、赤裸々に打ち明けてくれました。

そして「U-29は悩めるすべての人のセーフティーネットであること」「U-29は、少しでもユニークでありたい人が集まるサードプレイスであること」への思いを伝えてもらい、決心が固まりました。

当事者意識が湧いて「自分がU-29のコミュニティマネージャーになろう」と思えたんです。

ーコミュニティマネージャーとして活動される中で、大切にしている価値観はありますか?

「何をやるかよりも、誰とやるか」の価値観を大切にしています。

そして「その“誰か”がどんな原動力を持っているか」も興味深いです。U-29のコミュニティには、思いを言語化できている人もいれば、できていない人もいます。でも、みんなそれぞれに内に秘めた熱い思いがあるはずで。

私は表面的に思いが見えてなくても、何か成し遂げたいと思っている人と関わるのが本当に大好きなんです。コミュニティマネージャーとしても、林誠一郎としても「何か成し遂げたい人の伴奏者でありたい」と思っています。

この世の中に、同じ人間はひとりもいません。他者と比べてしまったり、他者から言われた言動で傷ついてしまったりする人もいると思います。でも、その人にとって本当の強みや魅力がわかれば、自分らしく生きられると思っています。

目指していきたいコミュニティビジョンは「一人ひとりが主役のサードプレイス」

ーこれから目指していきたいビジョンはありますか?

「自分らしさが生まれるサードプレイス」をこれからも目指していきたいです。

自分らしさが生まれるサードプレイスを作るために、コミュニティはお互いがフラットな関係であり、安心できる場所でなければならないと思っています。まずは、4000人のメンバーに自分の思いを伝えていきたいです。

そして、U-29のコンセプトである「Be unique:誰もが自分らしさを持っている」価値観をコミュニティ全体に広めていきたいです。

ーU-29のイベントやコミュニティ全体で挑戦したいことはありますか?

全員参加型コミュニティをより打ち出していきたいです。コミュニティに参加してくれるメンバー全員に価値体験を提供したくて。例えば、ユニキャリのような公開インタビューやイベントを通して、人との出会いから価値が生まれる体験を作りたいです。

また年内もしくは来年に、有料コミュニティの設立も考えています。有料コミュニティは「人とつながる」価値体験から自分のユニークさを発見し磨ける場となります。

メンバーとつながる対話価値を大切に、1on1イベントや価値観でつながるイベント、コラボイベントを開催していく予定です。ますますパワーアップするU-29にどうぞご期待ください!

ー最後に、U-29メンバーへのメッセージをいただきたいです。

コミュニティは、メンバー一人ひとりのみなさんが主役です。3999人にとって、あなた1人は本当に必要な存在です。

私自身が異質な人との関わりの中で、自分のユニークネスを見つけられました。だから皆さんも、年齢や職業がまったく異なる人とU-29を通して関わることで、自分のユニークネスをさらに磨くことができると思っています。

U-29は皆さんのことを待っています!

ー林さんがコミュニティマネージャーに就任したことで、U-29がより自分らしさを発揮できるサードプレイスになりますね!ありがとうございました!

取材・執筆:八巻美穂(Twitter / note
編集:えるも(Twitter / ブログ
デザイン:高橋りえ(Twitter