光通信へ入社し、営業力を磨く日々
ー光通信へ入社して、社会人生活がはじまるのですね。
3年弱働きましたが、ここで営業の基盤を築くことができました。質を考える暇もないほど量をこなして、20代の貴重な時期に頭が馬鹿になるまで体系的にがんばることができて良かったです。それが現在の糧となっています。
訪問販売、テレマーケティング、代理店営業の3つを行い、最初はインターネット回線の営業を行っていました。押しつけのように物を売るのは好きではありませんでしたが、とにかく業務にがむしゃらに打ち込んでいました。
そのあとテレマーケティングを経験します。相手の顔が見えないなかでの営業でしたが、声ひとつで相手の表情や状態、心理を把握し、戦略的にコミュニケーションを取ることは好きでした。
営業での成果が認められて昇格を果たし、マネジメントに携わるようになりました。
ー努力する過程で、当時は何を考えていたのでしょうか。
常に「今の選択は最善か」を考えていました。
具体的に自分がやりたいことができているのか、今いる環境が自分の目指す未来へ進むのにふさわしい環境なのか、自分の実績や成果が他者から認められているかなどが挙げられます。
とにかく職務経歴書を見せたときに、がんばれていなかった時期を他の人に見せたくなかったのです。自分の中でも他人の中でも認められたタイミングで後悔のないように次の選択をしたいなと思っていました。
さらなる成長を求め、転職を決意
ー光通信から転職をされたのですね。
会社としての業務内容や環境はやりがいもあって楽しかったのですが、違う業界で働きたいと思うようになりました。
Webマーケティングのような盛り上がっていて再現性の高い業界に転職したいと思っていたときに、当時つながっていた方から新規事業を一緒にやらないかと声をかけていただき決意しました。
前職の経験が活き、転職できてよかったなと思いますが、お客さまのいない新規事業だったのでゼロからのスタートでした。
ターゲットの顧客にどんな商材をつくるべきか、どこにアプローチするか営業戦略を立てて、それを実行するためにはどういう人材が必要なのかといったことも考え、採用にも尽力しました。
教育、研修などにも携わりつつ、プレイングマネージャーとして全体を見ながら営業活動を行う日々でした。
ー当時のモチベーションは何だったのでしょうか。
「できないことができるようになる」そのチャンスが目の前にあるんだという気持ちです。他人ができないことを経験できているんだと前向きに考えていました。
ー2年ほど勤められて再び転職の岐路に立たされたと伺いました。詳しく教えていただけますか。
60〜70人規模のSaasベンダーだったのですが、事業譲渡により上層部の役員が一斉に転職されて。このまま会社にいても成長ができないと感じて転職を決意しました。独立願望もあり、大手企業と中小企業を経験をしたので、次はベンチャーを経験したいという気持ちもありました。
そのタイミングで大学時代の友人であったFor you代表の野田から「営業が足りないから来てほしい」と連絡がありました。
ー話を持ちかけられたとき、小栗さんはどう考えられたのでしょうか。
意を決してFor youに営業担当者として入社しましたが、「インフルエンサー」や「広告代理店」という言葉も知りませんでした。前職からのWebマーケティングの経験を活かし、Web制作や映像制作の相談をいただいたときは自分が営業に行っていました。
前職までは営業してしまえばデザインや納品を行うことはありませんでしたが、当時の社員は6人ほどです。すべて自分たちで企画・ディレクションから納品まで行う必要があり、会社としてのルール作りが大変でした。
当時はまだ会社として成り立っていなかったので、これを形にしていくことが僕のミッションなんだと思いました。
ー事業が拡大するにつれ、自分のできることも増えたのではないでしょうか。
当初は営業のみでしたが、現在は組織全体の仕組みをつくったり、営業戦略を立てたりと少しずつ経営に関わるようになりました。いろいろな領域を任せていただいています。
経営に関する比重が増えているのは、現場で優秀な人材が増えてきているからだと思います。社員数も入社当時と比べると約10倍にまで増えました。