やりたいことは行動して見つければいい!Genon共同代表・高砂好が考えるこれから

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第641回目となる今回は、「株式会社Genon」代表取締役高砂 好(たかさご・このみ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

現在、皮膚炎に悩む患者様と皮膚科医のコミュニケーションをより良くするサービスを開発中の高砂さん。自分が本当にやりたいことがわからない迷走期を乗り越え、現在に至るまでの経緯とこれからについて語っていただきました。

限られた時間でより良い医療の提供を目指して

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

「株式会社Genon」代表取締役・共同代表の高砂好と申します。

2022年1月20日に設立したばかりの会社です。取り組みとして、現在は皮膚科のPHRの仕組み作りをしています。「PHR」とは、パーソナルヘルスレコードの略です。個人の健康のデータを1連で管理するという考え方の基、取り組んでいます。

皮膚科はよく「3時間待ちの3分診療」と言われることがあるように、待ち時間が長い一方で、診療の時間やお医者さんと話せる時間はとても短いという傾向があります。

この課題の背景として、そもそも皮膚科の単価が低くいため、多くの患者さんを診る必要があるといった要因があります。私達は、その短い限られた時間の中でより良いコミュニケーションを実現するために、患者さん自身が症状の変化をアプリに記録をして、その情報をお医者さんとシェアしながら良い治療にしていく仕組みを作っています。

ー高砂さんの現在に至るまでをお話を伺っていきます。まずは、就職活動について詳しく聞かせてください。

私の就職活動は、大学3年の11月からスタート。就職活動を始める前までは、留学していたので、大学3年の夏からインターンへ行っている人もいて焦りはありましたね。

ー高砂さんの最初のキャリア選択では、何を重要視していましたか?

就活のときは、どんな仕事をやりたいとかこの業種に関わりたいというのが私自身全然ありませんでした。

そんなときに、今でもお世話になっている恩師から「ビジョンが一致している会社でアウトプットしながら見つけていけばいい」という魅力的な言葉をもらい、就活自体はわずか3ヶ月という期間でしたが、前職への入社を決心できました。

ー留学経験を活かし、新卒で入った会社では海外事業部へ。当時はどのような働き方でしたか?仕事内容は入社前に思い描いていたものと同じでしたか?

会社の方向性として、今からベンチャーとして若い人がボトムアップで自分で会社を作っていこうという文化がありました。

入社前には「自分が会社をどう作っていくかまでを考え、行動していってほしい」と言っていただいて。一緒に会社を作っていこうという気持ちで入ったので、主体性を持って働くことができました。

入社後1年半で退職。「視野が狭かった」

ー入社から1年半後に退職。退職を決められた理由はなんでしょうか?

理由は大きく2つあります。1つめは、会社が向かっていくこれからのフェーズと自分の理想の働き方が完全にはマッチしていなかったこと。2つめの理由は、当時はまだまだ自分が子供だったことだと思っています。

当時は会社や自身の置かれた状況を客観的に捉えることができてなかった。自分の思い込みもあったと今では思います。

ーどんなところが違うと感じられたのでしょうか?

ボトムアップで、若い人が会社を作っていく文化はもちろん大事にしつつ、上場することを目的に会社の基盤をしっかり作っていく流れが少しずつ生まれてきた時期でした。

がむしゃらに仕事をするというよりは、いかに就業時間内で残業せずにでできることを最大限やっていくかという考え方に少しずつシフトしていくフェーズだったのですが、自分の理想の働き方やキャリアプランとずれを感じることが増えました。

そこで転職するのがいいかなと考えるようになりました。

ー退職のことは誰かに相談していましたか?

退職を考えはじめた当初から「自分に合っていないから辞めよう」と自分の中で気持ちは固まっていたので、迷いはありませんでした。辞めることを自分の中で決めたことに関しては、周りにあまり相談はしていなかったかもしれません。