自分の心に素直になり、自分らしさを追求する砂塚崇志の生き方

PRアカデミアとの出会い

ー大学に入ってからはいかがでしたか?

1年間参考書と向き合っていたため、驚くほどコミュニケーション能力が低下しており、人と話すだけで顔が引きつっていました(笑)。

また、今までは与えられたものだけをこなせばよかったのが、大学では能動的に動くことが求められるため「自分で何をすればいいのか」と違和感を感じていました。

ーそのときの打開策はどのようなものだったのでしょうか?

とにかく人と話そうと思い立ち、対話をするコミュニティに入りました。そこで学生・社会人関係なく話すことを、繰り返し行っていました。

このときに人との関係の構築がうまくできるようになった感覚はあって、それが現在の職業に繋がっていますね。

ー大学で最初のお話にあったPR Academiaと出会ったのですよね。

はい。大学2年生の秋、友達に誘われた飲み会の席で、PR Academiaを作った松井さんと出会いました。その後PR Academiaに誘われて楽しそうだと思い、籍を置かせていただくことになりました。

ーPR Academiaに入ってご自身で変わられたことはありましたか?

社会でどうアウトプットするのか、自分対周りのコミュニケーションをどのように社会に広げるかという部分を学びました。

さらに、PRアカデミアの活動では学生が企業の案件をいただいて、チームでPRの戦略を考えたり、イベントをしたり、メディアさんと対峙したりします。その中で「チームでどう動くか。社会に出て仕事をする上でどう動けば良いか」も学びました。

ーPR Academiaで考え方や出会う人も変わっていったのですね。

はい。PR Academiaでは学生メンバーにも恵まれて、信念を持って自分の活動をしている人が多かったです。「こんな同世代がいるんだ」とカルチャーショックを受けました(笑)。

そこで引け目を感じずに、いい意味で比較せずに自分らしさを出せたのは良かったと思います。

みんなをハッピーに導く脚本家

ーその後休学されたそうですが、理由を教えてください。

やりたいことがわからなくて、大学3年生から4年生に上がるタイミングで休学を決めました。

就職を視野に入れつつ、起業するのにも魅力を感じていました。幅広い選択肢の中ではっきりとやりたいと思えるものがなくて。

社会に出たあとは時間がないと聞いていたため、休学してでも自分の本当にやりたいことを追求するべきだと考えて決意しました。

ー立ち止まるのに怖さはなかったですか?

浪人している分、不安もあったのですが、中途半端な選択をして社会に出て、納得のいかない生き方をするほうが怖かったです。

未来をイメージしたときに、現状に対して後ろ向きな自分ではなく、本当にやりたいことを見つけたときの前向きな自分でありたいと強く意識していました。

ー休学期間はどのような取り組みをされていたのでしょうか?

PRアカデミアの代表をさせていただいて、その活動に力をいれていました。

休学中は「1番心が動くもの・やってみたいものに対して行動しよう」と思っていて、その思考で動いていたら、多くの出会いとイベントやコミュニティ立ち上げのお誘いをいただきました。

このとき主に行っていたイベントやコミュニティの立ち上げは、当時の私が1番心躍らされたものでした。

ー何かを企画したり立ち上げたりするのに魅力を感じていたのですね。

そうですね。それから、環境作りにも魅力を感じていました。

私自身環境によって変わってきたと感じています。人の人生を変える場所を提供する人になれたら、だれかの人生にとって価値があるものだと考えました。

「人が変わるきっかけを提供する」という部分が、教育への思いに繋がっています。

ー休学して教育を中心に取り組みたいと思われたのでしょうか?

はい。私の中で教育の場において、環境作りや場所の提供をしたいのだと思いました。

それが大学入学後の違和感に繋がっていて、何をすればいいのかわからないときに選択肢があったり、情報があったりしたら動くきっかけになると思うのです。高校からそのようなものがあればいいなとも考えています。

自分の人生を主体的に考える機会を提供したいと休学中に思っていました。

ーそれから現在の会社に就職したわけですね。

PRアカデミアの運営母体の、りべる株式会社に入社しました。休学中にも業務委託でお仕事をいただいていて、約1年間、学生兼フリーのPRパーソンとして所属していました。

ーコミュニティからPRにシフトされていると感じましたが、PRの魅力は何ですか?

広い意味で「人が変わるきっかけの提供」ができるのがPRの魅力だと思います。

現在PRの仕事でメディア対応をしています。提案する情報次第でメディアさんが動くきっかけになりますし、情報が発信されれば多くの人が動くきっかけにもなります。

さらに学生時代、教育の情報を提供して獲得した情報番組の取材では、テレビの取材班・教室・子ども達も総出で動いてくれて、ひとつのチームで作ったものが全国で放映されました。

みんなで作り上げた作品のきっかけを作ることができ、全国の人に見てもらえ、ひとつのきっかけとして人の人生にいい影響を与えられるのがPRの魅力です。

ーとても魅力的なお仕事ですね。

はい。りべる株式会社の取締役で、PRの第一線で走り続けている小堀が「PRはみんなをハッピーに導く脚本家」と表現しているのがとても好きで、胸に刺さっています。

先ほどの情報番組の事例で言うと、メディアさんは番組企画を全国に届ける目的を達成できて、教室としても価値を届けられて、私としてもそれを伝えたいと思っているからみんながハッピーになれます。

PRは主体的に情報を取りに来た人達に第三者視点で情報を提供するため、その情報をきっかけに多くの人を良い方向に導ける可能性があります。

全体をハッピーエンドに導くストーリーを設計できるのが素晴らしいと感じました。

ー広告のネガティブな面は見るのですが、ポジティブな話は伺えないので勉強になりました。

広告とPRでもアプローチの仕方が違います。私は双方のコミュニケーションができて、かつ第三者の視点で共感してもらって人を動かすPRが、今までの自分の人生に沿っていると感じました。

周りの人や環境から変わるきっかけをもらっていた人生だったからこそ、きっかけを提供するという仕事が自分の中ではしっくりきています。