嫌なことは捨ててシンプルに生きる!人生のハッピーな選択を共にふやす、新福剣士

思い描いていた現実とは裏腹にうつを経験

ー鬱になった原因を伺ってもよろしいですか?

1年間、ほぼ毎日2人で旅をしている中で、コミュニケーションの問題で仲違いが生まれたことが原因の1つです。。

単なる海外旅行でなく企画だったため、どんなことをして、どんな話し方をするのかなど何度も二人で練り合っていました。その中で、それぞれが置かれている環境が苦しかったという物理的な問題もありました。

また、僕自身も自分以外の他者から求められる自分、誰かからいいねと思ってもらえる自分を本当の自分と捉えていたときがあって。

今でこそ「落ち着きがある、けれどポップさもある」キャラクターの僕が存在しています。しかし、旅をしているときは「わっしょい精神のみで、とても元気のあるキャラクターで「本当の自分でもあるけどそうでもない自分」を演じているときがあって。

自分はどうしたいか?という自分軸が欠けていて、そんな自分の弱さに気づいた期間でもありました。

ありのままの自分を出せれば良かったのですが、そんな部分をうまく出せず、内側に真面目でネガティブな感情を溜め込んでいたため、うつになってしまいました。

ーコーチングにはいつ出会ったのですか?

うつを経験して自分を見つめ直したり、自己理解を深めたりしていたタイミングでコーチングに興味を持ち始めました。そのときに世界一周の際にスポンサーについていただいていた株式会社アカツキの方からうんこミュージアムのスタッフとして、お誘いがあったんです。

僕は常にフリーランスで動いていたため、会社員になることへの抵抗感や、束縛感がありそうだなと思っていました。しかし、「やってみなきゃわからない!」と思い、2、3年ほどうんこミュージアムのマネージャーをさせていただきました。

ーキャストの声やお客様の声の架け橋のようなことをしていたと思うのですが、達成感や、自分が役に立ってると思うことはありましたか?

自分が役に立っていると思うことはとてもありました。

「会社員」という働き方は初めてでしたが、人に携わることとコミュニケーションをとること、かつエンタメという非日常をお客様に届ける仕事でした。

人を笑わせることはとても満たされます。コミュニケーションが多いなかで、その声を聞いて反映させたり、コミュニケーションを取ったりするのがとても好きで、得意だと思います。

キャストの人数が多いからこそ悩んだ経験もありましたが、そこで自分の役割を発揮できたのはとても嬉しかったです。

うつの経験を活かして人の役に立つ立場に

ーマネジメントからコーチングに転職した経緯は何でしょうか。

コーチングに興味を持ってからTHE COACHというコーチングスクールを受講させていただきました。

1年半後にはコーチングの有償セッションを個人で始めました。

うんこミュージアムを退職し、その後ご縁があってTHE COACHのCS(カスタマーサポート)をさせていただいたり、個人でコーチングをさせていただいたりしております。

ーマネジメント業務を極めるのではなく、コーチという新しい畑にチャレンジされたのですね。

新しい畑ではなく、どこか共通点があると思っています。うんこミュージアムをやっていたときにキャストとのコミュニケーションが必須でした。僕の声かけや、表情などの細かなアプローチ方法がうまく機能しないときに、コミュニケーションのズレが生じます。

1on1が大事だと思っていて、僕自身がコーチングを学ばせて頂いたので、マネジメントのときも活かせたのです。

自身が学んだコーチングを、スタッフとのコミュニケーションの中でアウトプットしながらマネジメントしたときに「こういう聞き方やアプローチがあったんだ!」という発見は自分の中にとてもフィットする感覚がありました。

その中でうつになったり、かつ自分自身がその会社を手放したり、いろいろなことを経験する中で自分がやるコーチングは「何かを手放したり捨てたりすることなんじゃないのか?」という捉え方が見えてきました。

お客様と話す上でのコーチングのポイントは何かありますか?

僕のコーチングのポイントは自己開示です。「完璧ではない、綺麗ではない自分をいかに見せるか」が自分の中でとても意識しているポイントです。

例えば、SNSの発信でとても綺麗な成果物や、優勝した投稿を出したくなると思います。しかし「僕はこの試験に落ちました」や「今日はダメな日だわー」などをそのままのテンションで出せば良いと思います。

SNSは「いいなぁ」と思うものばかりで溢れてますが、僕はそこではないと思うのです。そういった部分ばかりを出して僕は疲れましたし、壊れました。「チャレンジしたんだけど失敗した」ことも僕は日々発信をしています。

だからこそ「コーチだからこうあらねばならない」と理想のコーチ像を作るのではなく「リアルな自分を表現するし伝える」のはとても意識してると思います。