好きの力は最大の原動力。「動画」で「震える」体験を!DoFull代表・河辺昇輝

大手広告代理店で学んだビジネスの基礎

ー卒業後、なぜそのまま起業せず就職したのでしょうか?

大企業で働くことで、起業するよりも早くビジネスの仕組みや基礎を知ることができると思ったからです。就職活動のときから、会社員として働くのは3年間と期限を決めて、将来は起業すると公言していました。

ーなぜサイバーエージェントに就職を決めたのでしょうか?

尊敬していた社長に紹介をしてもらったことがきっかけです。いくつか候補があったのですが、そのなかにサイバーエージェントがあり、一番自分に合っていると思い就職を決めました。

ー会社で働くなかで一番記憶に残っていることはありますでしょうか?

一番記憶に残っているのは上司が厳しかったことです。表グラフの線の太さが細かったり数字のカンマが抜けていたりすると、「なぜ、できないんだ」とよく怒られました。当時は、死ぬほどつらかったですが、今思えばそのときの経験が今に生きています。

大手出版社の担当でしたが、相手方に信用してもらえて、売上も4倍にまで上げることができました。上司には、感謝しています。

ー正直、やめたくなったことはありませんでしたか?

やめたくなったことは、まったくなかったです。厳しいことを言われても、仕事が嫌だと思ったことは一度もありませんでした。むしろ、楽しいと思っていました。将来起業するための過程と思うことで、目標がぶれることはなかったです。

ー会社員として働いてよかったですか?

いま振り返っても、会社員として働いたのは非常にいい経験だったと思います。起業するときに必要な経験やビジネスの基礎を学ぶことができました。

好きの力を最大限に!動画制作会社を起業した理由

ー起業はどのようなきっかけでしようと思ったのでしょうか?

YouTubeの動画制作がきっかけです。

退職後、音楽系のYouTuberになろうと思っていました。マイナーなミュージシャンが日の目を見て、稼ぎながらクリエイトできる人を増やして行きたい。その思いから、自分がまずはロールモデルになろうと思い、YouTubeを始めました。

ーYouTubeはどのくらいされていたのですか?

YouTubeは2年間していました。会社員時代から始めて、本格的に取り組んだのは退社後3ヶ月間でした。

思いのほかうまくいかず、やめてしまいましたが、YouTubeを通して、動画制作の楽しさを知りました。その後、動画を見た友人から制作の依頼が増えたこともあり、動画でビジネスをしていこうと思いました。

最初は、受注、制作、納品までをすべて一人で行っていましたが、これから動画業界が盛り上がってくると確信し、会社化をしました。

ー動画制作をするなかでやめたいと思うことはなかったのでしょうか?

やめたいと思うことはなかったですね。音楽活動や動画制作は好きな気持ちを大事にしています。好きなことは何時間してもまったく辛くないんです。

根本にあるのは好きな気持ちで、いつも何かを選択するときは好きな気持ちがあるほうに軸足をおくようにしています。

ー好きなことを仕事にされている反面、厳しい環境に自分を置かれているようにも感じますが、どうでしょうか?

まさにそのとおりで、自分にとって厳しい環境に身をおくようにしています。自ら「いばらの道」を選択するほうが、いい結果を招くと思っています。若いうちから困難だと思うことに挑戦しておけば、30代、40代になったときにできることが増え、稼げるようになっていると思うからです。

ー今後の展望や挑戦したいことはありますでしょうか?

世界で楽しまれる今の時代にあったコンテンツを会社で作りたいです。ドラマや動画作品、映画の制作にも挑戦していきたいと思っています。現在、短編映画を制作しているのでよかったら見てみてください。

ー最後に、U-29世代へメッセージをお願いします。

好きなことに対する気持ちの熱量は最大の原動力だと思っています。好きなことがわからない人には「幼少期に夢中になっていたことは何だろう?」と考えてみることをおすすめします。何かヒントになることが見つかるかもしれません。

ーステキなお話ありがとうございました!河辺さんの今後のご活躍を応援しております!

今回のゲスト、河辺さんが制作されている短編映画『杓子定規なガール』の詳細はこちら。

株式会社DoFullホームページ https://www.dofull.co.jp

マンガ動画制作サービス『Carry』 https://lp.dofull.jp

動画のサブスク『Power』 https://power.dofull.jp

取材:青木空美子(Twitter
執筆:福吉奈々子(Twitter
編集者:本庄遥(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter