好きの力は最大の原動力。「動画」で「震える」体験を!DoFull代表・河辺昇輝

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第671回目となる今回は、株式会社DoFullで代表取締役を務める河辺 昇輝(かわべ しょうき)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

幼少期から0から1を生み出すことが好きだった河辺さん。好きを貫く過程で経験した苦悩や体験を語っていただきました。

0から1を作る楽しさを知った幼少期

ーまずは簡単に自己紹介をお願いいたします。

河辺昇輝(かわべ しょうき)と申します。

現在、動画制作を行っている株式会社DoFullの代表をしています。0から動画の企画、ディレクション、編集まで一貫して行っております。

漫画形式の動画制作やYouTube、Facebook、Twitterの広告動画制作が強みです。

前職で広告代理店に勤めていたため、どうすれば効果が出るのか予測して、動画を作ることができます。

ー幼少期はどのように過ごされていましたか。

自然に囲まれた環境で育ったため、外でよく野球やサッカー、秘密基地を作って遊んでいました。

中学時代には軟式野球を始め、練習が厳しかったため根性がつきました。新卒で入社したサイバーエージェントで根気強く働くことができたのは、野球に本気で打ちこんでいたからです。

音楽をしていた友人から影響を受け、音楽にも興味を持ちました。

ー音楽を始められたきっかけはどのような理由だったのでしょうか?

「モテたかったから」です(笑)。当時、中学生でギターを弾く友人がかっこよくて「自分も弾けるようになりたい」と思い、独学で勉強を始め、熱中していきました。

高校時代は、野球はせず音楽一筋でバンド活動をする日々でした。卒業後は、音楽の専門学校に進もうと考えていましたが、当時交際していた方に影響を受け、大学進学することにしました。

ーそのころから社長になりたいと考えていたのでしょうか?

漠然と考えていました。大学進学のときに、経営学に興味を持ち、将来は社長になりたいと思っていました。

海外インターン先で出会った社長に言われた衝撃的な一言とは

ー大学生活はどのような暮らしを送られていたのでしょうか?

経営学が学べる大学に入学しましたが、ビジネスを学ぶための行動ができておらず、普通の大学生と同じ生活をしていました。

自分を変えたいと考えていたときに、ふと目にとまった「海外インターンシップ生募集」の張り紙。「これだ!」と思い、すぐ応募しました。

ーインターン先ではどのような体験をされたのでしょうか?

期間は、2週間で不動産仲介会社「N・ASSET」のベトナム支社にインターン生として参加しました。

仕事内容は、物件の内見や、紹介をしていました。

ーなぜベトナムだったのでしょうか?

行き先がベトナムと決まっていたんです。人生初海外で初インターン、ビジネスに携わるのも初めてでした。

ー当時、一番記憶に残っていることは何かありますか?

飛行機を降りて、地に足をつけた瞬間ですね。周りに書いている言葉が、見渡す限りベトナム語で、まったく日本語がなく衝撃を受けました。

「こんな世界があるんだ!」と感動し、今まで見てきた世界と違う世界があると気付き、視野が広がりました。

ーインターン中に衝撃的なできごとがあったと聞いていますが、どのようなできごとだったのでしょうか?

ベトナムで出会った25歳の社長に言われた一言が今でも心に残っています。

社長との出会いは、引率してくれていた方が「インターン生と社長を繋げたら面白いんじゃないか」と提案してくださり、食事をしたことがきっかけでした。

社長に言われた「お前の目はまだ死んでいない」という言葉が今でも脳裏に残っています。「お前はまだがんばっていない、起業したいと思っている人は死ぬ気でもっとやっている」「今のままでは足元にも及ばないよ」と言われ、自分のなかに電撃が走りました。

このとき「起業を本気でするなら、肝をすえてやらないといけないんだ」と思い、焦る気持ちもありましたが、闘志が芽生えました。

ー社長から衝撃的な言葉を言われたあと、何か行動に移されたされたのでしょうか?

60人規模の部活のキャプテンをしたり、ベトナムで出会った社長の会社にインターンをしにいったり、フリーペーパーの事業を行い、学生起業をしたりしました。

行動に移せた理由は、自分のなかにやらないという選択はなく、正しいと思ったことは思い切ってやろうと思えたからです。

インターン先に社長の会社を選んだ理由も、社長の視点が他の方と比べて異次元だったからです。「社長の元で学べば、視野を広げることができるんじゃないか」と思い、入りました。

根本的に自分の視野を広げることが心地よいと思うタイプで、失敗を恐れない性格だと思います。

ー学生起業した理由とどのくらいの期間されていたのかを教えてください。

スタートアップ向けの起業イベントに参加していたときに、外国人向けのサービスで起業を考えている人と出会い、二人で起業したのがきっかけです。

期間は、2年ほどですね。ベトナムから帰ってきてすぐに行動しました。工学部の学生と協力して、アプリを作ったり、いろいろなことを模索したりした結果、最終的にフリーペーパーを外国人に配ることに落ち着きました。

ー学生起業をしてみて、やめようと思うことはなかったですか?

やめようとは思わなかったですね。自分の力で稼ぐことが生存本能をかき立てられて、とても面白いと思いました。