スマホ一台で保護猫活動「猫の推し活」を広める黛純太の経営ビジョン

スマホ一台で誰でも保護猫を助けられる「猫の推し活」

ー現在立ち上げた株式会社neconoteでの事業をお聞かせください。

猫が助かる猫の推し活サービス「neco-note(ネコノート)」を提供しています。ライブ配信アプリ(スマホひとつで生配信を視聴できるアプリ)と同じで、100匹近くの保護猫がアプリの中に登録されています。

その猫たちの日記が投稿されたり、ライブ配信が行われているので、ユーザーがコンテンツにお金を払い推し活に励んでいくサービスです。

ーなぜライブ配信にこだわったのでしょうか?

利益を生み出しにくい保護猫業界でも、自分達が世話をしてる過程が価値になるのではと考えたからです。一匹の猫に対して飼い主をたくさん付ければ、保護猫団体の活動資金を捻出できると考えて。

しかし、保護猫の所有権を多くの人に持ってもらうことは、保護猫を譲渡した後の所有権の関係上難しい。では、「アイドルの推し活」と保護猫を掛け合わせたらいいのではないかと思いました。

アイドルの推し活と同じ、ステージの上と下、主体とその他の関係ならば、「推し猫の幸せ」を課金の見返りとして捉えられると考えています。

しかし、一般的なアイドルとは異なり、猫に会いに行くことはできない問題がありました。この問題を解決するための、「ライブ配信」でした。またライブ配信は、保護猫活動に参加するハードルの高さの解消にもつながります。

保護猫活動は、現地に行って猫のお世話をすることだと認知されていることが多いです。しかも、猫の世話は思うほど楽ではないし、実際に猫に触れるとなるとアレルギーなども障壁となってしまい、参加へのハードルが上がってしまうんです。

しかし、neco-note(ネコノート)のような気軽に参加できる保護猫活動があれば、保護猫業界の関わりしろを増やすことができると確信しています。

ー今後目指しているビジョンはありますか?

保護猫業界の役割分担を進めていきたいです。スポーツでもさまざまな目的で取り組んでいる人がいるように、保護猫業界に関わっている人も、そのスタンスは多種多様です。

それぞれのスタンスを無理に統一する必要はありません。それぞれにあったスタンスごとに役割を分けて、全員が心地よく保護猫を助けられるようにしていきたいです。

ー最後にU-29世代にメッセージをお願いします。

世の中に迎合するのではなく、ただ自分が信じたものを貫く。信念を貫くための努力、自由でいるための努力をどうか怠らないでください。

僕のメッセージは絵本の「やっぱりオオカミ」から感銘を受けたものです。気になる人は、是非読んでみてください。

ーありがとうございました!黛純太さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:えるも(Twitter
ライター:八巻美穂(Twitter/note
デザイン:高橋りえ(Twitter