「自分の声をまず聞いてみて!」パーソナルトレーナー・城戸美和に聞く、人生の輝かせ方

ティッシュ配りの日々。意味づけをして乗り越えた

ーMCとして活動されていかがでしたか?

最初は仕事がなく、思い描いていた姿とのギャップが辛かったですね。MCの仕事は先輩方に割り振られ、新人の私たちはひたすらティッシュを配るところからのスタート。同年代のみんなが会社に向かう姿を見ながらティッシュを配ることもあり、「これが私のやりたかったことだったのかな」と我に帰る瞬間もありました。

それでも、ティッシュ配りの日々を乗り越えなければMCの仕事はできないので、目の前の仕事への意味づけを工夫することにしました。中高時代に柔道に本気で取り組んだように、やるからには全力でやりたい性格なんです。配り方にこだわった結果、成績1位になりました。

ティッシュ配りをステップアップにしてやりたいことを実現させたかったので頑張れたのだと思います。ただのティッシュ配りだと思って過ごす時間がもったいないですよね。無駄なことはひとつもないんです。

ー全力で取り組むところに城戸さんらしさを感じますね。その後、無事にMCとして活動できるようになったのでしょうか?

安定して仕事をいただけるようになりましたが、そのタイミングでちょうど新型コロナが流行し始めてすべての仕事がキャンセルになりました。ティッシュ配りすらできず、他の仕事を探さざるを得なかったですね。

筋トレが趣味だったので、MCの仕事量が戻るまではパーソナルジムのトレーナ・カウンセラーとして頑張ろうと思っていました。すると、ジムに慣れてきた頃にマリンスポーツ大会MCの仕事をいただいたのです。マイナーなスポーツだったので、多くの人にこのスポーツを知ってほしいと思いましたね。

発信する内容に注目してもらうためにまずは自分が有名になろうと思い始めたのが、SNSでの発信です。筋トレに関する発信には反響があり、鍛えた身体は自分の強みだと自覚できました。この頃から徐々にインフルエンサーとして活動するようになり、今に至ります。

「自分は何をやりたいのか?」を常に考えていたい

ーやりたいことを実現するために一生懸命になれたからこそ今のキャリアを築けているのですね。城戸さんが今後挑戦してみたいことがあれば、教えてください。

筋トレやプロテインなどの得意分野に、今後は福祉の要素を絡めて発信したいですね。

発信力に少し自信が持てるようになり、福祉系への興味や、スポットライトが当たらない部分を表に出して伝えたい気持ちが強いことを改めて感じたので。私が発信することで、社会が良い方向に変化するといいなと思います。

また、今後母になる機会があったとしても、尊敬するインフルエンサーのきゃっするひとみーさんのように、母の一面を大切にしながらマルチに活躍できる人になりたいです。世の中にある「こうあるべき」をすべてなくして、「自分は何をやりたいのか」を常に考えていたいと思っています。

ー今の環境にモヤモヤを抱えているものの、やりたいことがなく悩んでいるU-29読者もいると思います。そのような読者に何か一言をお願いします。

やりたいことがなかなか見つからない人にはまず、自分の声を聞いてみて欲しいです。自分と向き合う習慣を作ることで、「本当は何がしたいのか」「自分はどのような人間なのか」などしっかり考えられると思います。

おすすめはやっぱり、筋トレをすること。一生懸命筋トレをしている時間は、あれこれ考えずに自分と向き合うことだけに集中できるじゃないですか。

やりたいことが浮かんだ後は、「絶対に実現できる」と思い込んで行動することが大切。「これをしている自分以外は想像できない」と思うくらい自分に染み込ませると、結果が出やすいと思います。一緒に頑張りましょう!

ー本日はありがとうございました。城戸さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:渡邊眞雪(TwitterInstagram / Facebook
執筆:田中沙都(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter