若いからこそ挑戦できる!木下裕介が挑むゴルフ業界の革新とは

チームで頑張る大切さを痛感

ーリクルートを退職し、次は金融関係のスタートアップの創業に携わっておられますね。モチベーションが1番下がっていたそうですが、苦しい時期だったのでしょうか。

リクルートを退職したあと、共通の友人を通して金融関係のスタートアップの創業に携わりました。周りで働いている仲間はとても優秀でしたね。

スピードを重視でピリピリする刺激的な社風の中で、思っていることが言えず働き詰めていて、人間関係がうまくいかなかったこともあり、精神的にも肉体的にも辛かったです。

また、優秀な仲間に囲まれる中で自分は何もできないんだなと無力感を感じ、モチベーションもどんどん下がっていきました。

ーリクルートからの転職は、前向きな選択でしたか。

挑戦していくビジョンに共感をして、大きな壁に立ち向かっていきたいという気持ちはあったのですが、完全に自分の力不足でした。会社の雰囲気や、コミュニケーションの取り方が自分の働きかたに合わないと感じ、転職を決意しました。

ーその後広告系のスタートアップに転職。ここに決めた理由を教えてください。

働きかたや人間関係に重きを置いていた転職活動中に、リクルート時代の仲良くしていた同期に誘っていただきました。前職はビジョンに共感できましたが、人間関係をうまく構築できず、チームの雰囲気になじめませんでした。

気心知れたメンバーが多かったこともあり、このチームなら同じ目標に向かって頑張れると思い入社を決めました。

ー実際に働いてみて、充実感はありましたか?

チームでお互い苦手なところは協力し、みんなで同じ目標に向かっていこうという雰囲気がありましたし、自分もサービスを通してお客様に価値を還元できることがあったことで無力感は少しずつ消えていき、充実感がありました。

エンジニアやデザイナーと協力し合いながらプロダクトを牽引でき、こんな自分でもやれることはあるなと自信を持つことができましたね。

ー会社の雰囲気や、どれだけ話し合えるかが大切だったのでしょうか。

非常に大切だなと痛感しました。思っていることを言えないとフラストレーションが溜まりますし、チームのメンバーが持っている力を存分に発揮できません。

色々な環境を経験すると、自分の持っている力を発揮できる環境や業種が明確に分かると思いますね。今までの人生経験を通して、お互いの思いをぶつけ合いながら、チームで同じ目標に向かうことがモチベーションにつながるなと感じました。

どんなチームだったら自分の力を発揮できるのかが社会人になった当初は具体的にイメージできていなかったですが、いろいろな会社で働き、引き出しを増やしたことで具体的にイメージすることができました。

ビジョンと人の双方を追い求めて

ー広告系の会社を退職。今の会社に移り、ゴルフとの出会いがあったのですね。

はい。時代がコロナ渦になって自分がゴルフにハマったこともあり、今までのバックグラウンドを踏まえて、ITとゴルフを掛け合わせて仕事ができないかと考えていました。

人生をかけてやりたいことは何だろうと思っていたなかで、共通の知人を介して今の会社と出会いました。

まずは1年間業務委託として携わり、社長と会社の目指すビジョンについて議論を重ね、共感した上でそこに向けて勝負してみたいと思えたので、一緒に働こうと決めました。

ー自分に何ができるのか、考えているからこそ社長と話すときにアイディアが浮かぶのでしょうか。

社長が僕と同い年で話しやすいのもありますね。 ゴルフって聞くと、おじさんのスポーツと思われるかたが多いんだなとインタビューをしていて感じます。

若い世代だからこそ、大きな変化をもたらすことができるのではないかと社長も僕も思いは同じで、新しいアイディアを出して失敗を恐れずにどんどん挑戦しようと話しています。

ーゴルフは個人で行う競技ですが、今までと違うおもしろさは何でしょうか。

競技としては個人スポーツと思われがちですが、みんなでラウンドを回りますよね。そこを楽しむという観点は今まで行ったスポーツとも通じる部分があります。あとは、自然に囲まれたゴルフ場の風景を楽しむのもゴルフの楽しさの1つですね。

サッカーと異なる部分は多いのですが、様々な楽しみがあります。人生の中で長く楽しむことができる点もゴルフの魅力ですね。

ー最後に、木下さんのこれからの展望を聞かせてください。

ゴルフのイメージはおじさんのスポーツ、接待が多い、お金がかかるというイメージが多いのですが、そこのイメージをどう変えていくか考えていますね。

ゴルフがあって、人生をより豊かに過ごすことができたと思える人たちをどう増やしていくか。会社のメンバーと考えていければと思っています。

ゴルフ業界で、僕と社長のような歳で同い年で経営している会社はほとんどないですし、若いからこそ失敗を恐れずにどんどん挑戦できると思っています。今までのゴルフ業界の伝統は重んじつつ、革新を起こしていけるようにがんばっていきたいですね。

ーありがとうございました!木下さんの今後のご活躍を応援しています!

取材:秋田安佳里
執筆:林宏紀(Twitter
編集:本庄遥(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter