迷ってもワクワクする心が導いてくれる。複業フリーランス小山美穂のしなやかな生き方とは

憧れのフリーランス。一歩踏み出せたきっかけとは。

ー会社員時代に副業を始められたきっかけを教えてください。

ちょうど社会人3年目くらいに転職するか独立するか考えたタイミングがあって、そこで副業を始めました。基本的に本業の勤務以外の時間で、作りたいサービスに応じたWEBやUI/UXデザイン、コーディング、フロントエンド開発などに携わらせていただきました。

ー憧れていたフリーランス。独立か、転職か、葛藤はありましたか?

葛藤はありましたね。元々転職活動もしていたのですが、個人事業主事務所の代表や周りの個人事業主の方に相談させていただいて、私は元々は3年で独立したかったんだよな、と原点を思い出しました。

周りの方にも背中を押していただいたのもあって「やってみないとわからないし、チャレンジしてみようかな」と思って独立を決めました。

あとは収入面ですね。副業をしながら独立を本格的に考えていたので、副業だけでどれくらい稼げるか、という指標を置いていました。それを達成できたから独立を決めることができたという点もあります。

いざ独立してみて生活費が稼げないとなると大変だと思うので、正社員のうちから副業をやってみて、個人事業主になった時に生活できるかどうかイメージを付けておくことは大切かなと感じます。

また、人との繋がりもとても大切です。正社員時代に多くの方に支えていただいたからこそ、不安が少ない状態で独立にチャレンジできたと思っています。

ーフリーランスになってから、今はどんな働き方をされていますか?

今は固定の仕事が週3日程度です。1週間の稼働時間だけ決まっている契約形態なので、この時間帯に働くという決まりはなく、自分で決めて働くことができています。

あとは事務所で関わっている長期案件だったり、単発でのご依頼もいただいています。今年1年はそんな働き方だったので、自分のことを考える時間もすごく増えましたね。

1年を振り返ってみても、フリーランスという働き方は自分に合っているなと感じています。

ー地元仙台にUターンされた経緯を教えてください

一番大きい理由は、個人事業主の事務所が仙台にあったからです。
ありがたいことに、自分1人でもお仕事をいただけていたのですが、何かあったときに頼れる仲間が側にいた方がすごく安心だなって思いがありました。

あとはコロナ禍で1年間地元に帰れていなくて、すごく地元が恋しかったこともあり、Uターンすることになりました。

私が所属する事務所は、東北の中小企業様が抱える課題解決のために、ソリューションを提案しています。私としてもやっていきたいことと一致しており、とてもやりがいがあります。

ーお仕事を継続的にいただくために、小山さんが大切にしていることはありますか?

そうですね。制作系って納期が関わるので、工数見積もりのすり合わせをクライアントさんと一致させることは大事にしてます。

例えば納期が遅れるとかであれば早めに伝えるとか、進捗報告とか、こまめに先方と連絡を取るというのは意識しています。そういうコミュニケーションを通して信頼関係は築かれていくと思うので、こまめなフォローを心がけています。

ー今後の展望を教えていただけますか

今後はユーザー体験をより意識した業務設計に携わっていきたいです。また、最近自分が作りたいものが分かってきました。自分のことを考える時間が確保できたからこそ、「自分が本当に作りたいものは何か?」が腑に落ちたと感じています。自分のペースで、少しずつチャレンジしていきます。

今後は自分のワクワクする気持ちを大切に、自分がやりたいことにより時間を使っていきたいです。

ー自分の心が導くワクワクすることを大切にできない、20代の方に向けてメッセージをお願いします。

自分の心の直感に従ってワクワクすることを選んでいってほしいなと願っています。

自分の心がワクワクすることを選択してきて、結果今につながり、自分らしい生き方ができていると強く感じています。また、自分の心を曝け出すことによって、多くの方が賛同してくれたり協力してくれたり、信頼に繋がったので支えていただいた周囲の方々には本当に感謝しています。

これからどうしたいかって、結局自分の中にしか答えはないと思います。誰かに意見を聞くのも大事ですが、それを通して自分の中でちゃんと内省することが大事かなと。

つらいときってどうしても視野が狭くなりがちですが、あえてそんな自分との対話を大切にして、「何を感じたのか?」を意識すると、自分の中でも本当に求めている答えが出てくるんじゃないかなと思っています。

ーありがとうございました!小山さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:田中のどか(Twitter/note
執筆:みえだ舞子(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter