朝活での出会い、有効な時間の使い方が基盤となる
ーインターンを経験されて以降のお話をお願いします。
訪問販売は3ヶ月くらいでやめて、エンジニアスクールの営業をしました。新型コロナウイルスの感染が落ち着き、部活が始まってきたことと商材を変えてみたかったからです。
営業方法を試行錯誤の末、朝活を考えました。渋谷や恵比寿で朝8時から、集まった人でテーマを決めてディスカッションします。1年で50回くらい行い、毎回6人くらい集まってくれました。
私は「朝活の人」というブランディングをしつつ、人脈を広めました。朝活が基盤となって今も関係のある方が多いです。
朝は早く起きると時間をうまく使えるので、非常に良いです。朝起きて3時はインプットのゴールデンタイムといわれているように、頭に入ってくるものが多く、思考の整理ができます。朝活をしていろいろな人に会うことは自分に取って価値のあるものでした。
ー集客はどのようにされたのですか?
アポイントをとり、1対1でお互いのことを話したあと朝活に誘います。例えば不動産の方には「引っ越しそうな人を何人か呼んでくるので〇〇さんも何人か呼んでくれますか?」と言うといろいろな方を紹介してくれました。
朝活の日程と場所を決め、集客をしていくことで相手も収益に繋がります。「お互いに相乗効果を生み出しながら会をつくる」を意識していたら、周知されるようになりました。
常に相手のニーズはどこにあるのか、ヒアリングする癖があり、ニーズに合う方を誘うようにしています。
「今どのような人に会いたいですか?」「どのような人に会えたら売り上げが上がりますか?」と聞くこともあります。交流会のような柔らかい場をつくり、営業をしていました。
ー朝活を振り返ってみていかがでしたか?
経営者の多くは朝が強いと思っています。アメリカの有名な企業は、朝5時に散歩しながらミーティングするらしいです。
朝は活力があり、頭がすっきりして、時間を有効に使うことができます。朝、人に会ったり作業や仕事をすると人生の幸福度が3倍ぐらいになると思っています。
ー生活リズムの異なる周りと自分の環境に差異は生じなかったのですか?
大学では浮いてました。就職をしない選択を3年生のときにしていたので、周りには「齋藤大丈夫か?」「朝、宗教みたいな会を開いてるぞ」と言われていました。理解してくれたり、応援してくれたりする人は少なかったです。
「類は友を呼ぶ」といいますが、活動のなかで、大学生同士のつながりが増えていきました。仕事をして頑張っている同い年の人たちを集めて、会を開いたことがあります。20人いるうち就職するのは一人だけでした。
他の方はみんな「就職せず個人でやっていく」という人が多かったです。
ー齋藤さんの中で、考え方が変わった瞬間や出来事はあったのですか?
留学から帰ってきたタイミングで、ビジネスインフルエンサーとして活動されている、竹花貴騎さんのYouTubeやSNSの発信を見ました。非常に尖っている方で「会社員、社会人、サラリーマンは悪、自分で会社を立ち上げて仕事やれ!」という発信をされています。
賛否両論はありますが、私には非常に刺さりました。「これからは個人で戦わないといけないんだ」と。一番大きなきっかけになり、時間を有効に使うため「朝早く起きよう」と少しずつ習慣化されていきました。
叶えたい大きな夢に向かって挑戦し続ける
ー活動の中で大事にしている価値観はありますか?
現状維持は後退だと考え、成長の価値観を大事にしています。時代は進み、新しいものが生み出されているなか、とどまっている状態では危険です。
毎日何か新しいことを得たり、成長したり、インプットすることに重点を置いて生活しています。
ー自分が成長できたと感じられる瞬間はどのようなところにありますか?
売り上げが上がったり、契約が決まったりして、相手に感動を与えられたときです。
例えば自分の考えを伝えると「なるほど、すごいね」と言葉をいただいたことがあります。私が提供した意見や発見に相手が感動し、相手よりも知見が上まわれたとき、自分の中の成長したと感じる尺度の1つだと思います。
ーこの先、どのようなことをしていきたいですか?
私の人生ゴールは、サッカーの人工芝のグラウンドを一面持つことです。高校時代、サッカー部で全国大会を優勝しました。同い年にプロサッカー選手が6人、J1でもデビューしてがんばっている人たちがいます。
その人たちに負けたくないです。私はサッカーで稼ぐことはできなかったのですが、違うところで勝ちたいと思います。1億から2億円の資金があれば、人工芝のグラウンドができると理解しています。
そのグラウンドでサッカーチームを立ち上げたいです。もしくはどこかのサッカーチームにグラウンドを提供して、私がなれなかったプロサッカー選手になる人が出てほしいです。
サッカーをしていた当時は、サッカーが好きというより一緒にサッカーをしていた人たちが好きでした。「定期的に集まれるような環境を作りたい」と思いました。「正月に自分のグラウンドでサッカーしようぜ!」と言いたいです。
40歳までには達成したいと思っています。
ー若い世代にむけてアドバイスをお願いします!
学業を本業としつつ、アルバイトではなく副業で、自分の能力を提供してお金をいただく経験をするべきです。
副業時代といわれていて、会社員が副業することが当たり前になっています。学生からしていた方がアドバンテージをとれると思います。
大学4年間は時間があるので、時間を使うべきところを見極めて、新しい経験に自己投資してほしいです。大学3年生になってから就活する人が多いイメージですが、社会人になる準備を4年間通してしていきましょう。
ー副業としてなりたつ自分にあったスキルはどのように見つけるのですか?
「やりたいことでお金を稼ぎたい」という人が多いと思うのですが、やりたいことは自分が今まで経験してきたことでしか見つけられないと思います。とりあえず何かしらを初めてみてほしいです。
過去の経験から得た物差しで、次のものを測れる状態をたくさんつくれるといいと思います。就活でも過去の経験から語れるものがあると説得力が増すと思います。何かを始めたり、行動したり、経験していってほしいです。
ーありがとうございました!齋藤さんのご活躍を応援しております!
取材:黒澤朝海(Twitter)
執筆:後藤優奈(Twitter)
編集:本庄遥(Twitter)
デザイン:高橋りえ(Twitter)