目の前の現実から逃げない!コンサルタント大月理花の挑戦に大切な考え方

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第660回目となる今回は、コンサルタント・大月理花さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

株式会社BNGパートナーズで転職希望者と企業をつなぐコンサルタントをしている大月さん。バレエとベリーダンスとの出会いから学んだ、コミュニケーションスキルを磨くことと目の前の現実から逃げないことの大切さを語っていただきました。

少女がバレエに出会う。ダンス人生の始まり

ーまずはじめに自己紹介をお願いいたします。

大月理花と申します。株式会社BNGパートナーズでコンサルタントとして、ベンチャー起業の幹部採用に携わっています。プライベートでは、ベリーダンスというエジプト、トルコやアラブ全域の踊りをしており、時にはダンスショーに出ることもあります。

ー採用のお仕事をされるなかでの学びは、どんなものがありますか?

いろいろな業種の方のキャリアや経験をお聞きすることで、それぞれの業種への知見が高まります。しかし、それ以上に、相談に来られる方が「どんな考えをもってここまで歩まれてきたのか?」といった部分を吸収することで、相手への理解が深まるだけでなく、自分自身にとっても学びとなりプラスになっていると感じています。

ーベリーダンスはどんな場所で披露されているのでしょうか?

ダンスを披露する場所は2つあります。ひとつは飲食店です。渋谷にある異国情緒溢れるカフェや、外国料理のお店で踊っています。もうひとつは、バレエや音楽のコンサートが行われるような大きな舞台で踊っています。

ーここからは大月さんの過去を振り返ってお伺いしていきます。最初の転機がバレエを始めた4歳のときとお伺いしたのですが、バレエを始めたきっかけを教えてください。

もともと、踊りを習う前から遊びとして自ら思うままに踊っていたのですが、その姿を見た友人のお母さまから「バレエをやってみませんか?」とお声がけいただいたことで、バレエを始めました。

ースクールに通ってバレエを習われていたのでしょうか?

そうですね。最初は週に2回ほどバレエ教室に通っていました。バレエ教室の仲間と一緒にバレエをするのは非常に楽しくて、学年が上がるにつれて通う頻度が高くなり週に4回~5回ほどになりました。

ー次の転機が15歳のときとお伺いしたのですが、どんなことがあったのでしょうか?

バレエのコンクールに出場するという挑戦をしました。コンクールの結果は想像以上に悪く「バレエにきちんと向き合っていなかったんだな」と反省しつつも落ち込みました。

ーコンクールに出場する前と後では、バレエに対する考えが変わりましたか?

コンクールに出場する前は、バレエを余暇として楽しんでいました。しかし、コンクールに出場したことで、改めて「レベルを上げていくには、一つひとつをより集中して能動的に取り組んでいかなければならない」と思いました。

ーバレエに対する考えが変わった後で、練習のやり方も変わりましたか?

そうですね。それまでは自分自身の踊りが好きではなかったので、自分が踊っている動画を見たり、振り返ったりせずに現実から逃げていました。しかし、もっと踊りのスキルを向上させたいと思い、現実と向き合うようになったのです。

隙間時間を有効活用したり、動画で自分自身の踊りを見直したりして少しずつ変えていきました。

ー少しずつ変わっていくなかで新しく得た学びにはどんなものがありますか?

新しいことをどんどんやっていくと「限られた時間の中でも思ったよりできることはたくさんある」ことに気づきました。学校やバレエに通うだけで忙しいと感じていましたが「やるしかない!」と思ってやってみると、想像していたよりも活用できる時間が多かったと思います。

大学でベリーダンスに出会い、コミュニケーションの大切さを学ぶ

ー次の転機が大学入学後とお伺いしたのですが、大学はどんな基準で選んだのでしょうか?

私は高校1年生のときから、大学で舞台芸術について学びたいと強く思っていました。舞台芸術もしくは踊りを学べる学部がある大学を選びました。

ー舞台芸術は具体的にどんなことを学ぶのか教えてください。

大学の学部によって同じ舞台芸術でも領域が異なります。例を挙げると、ヨーロッパでの舞台芸術の成り立ちや、日本の伝統芸能の歴史について学ぶところもあれば、身体のことや踊りそのものについて学ぶところもあります。

ー最終的にはどの大学のどの学部に進学されたのでしょうか?

最終的には、早稲田大学の文学部に進学しました。早稲田大学は1つの学部に留まらず、他の学部の授業も受けられるので、多角的に踊りや舞台芸術を学べると思ったのです。

実は、早稲田大学の他にも迷っていた大学があるのですが、その大学は少人数で高校とあまり変わらない印象がありました。「せっかく大学に行くのだから、もっといろいろな方に出会って影響を受けてみたい!」と思い、規模が大きく学生がたくさんいる早稲田大学を選びました。

ー大学でベリーダンスに出会ったとお伺いしたのですが、どんなきっかけでベリーダンスに出会われたのか教えてください。

ベリーダンスに出会ったきっかけは、大学入学時のサークル見学です。普段通っているバレエ教室や、他のダンス教室では習えないダンスを習いたいと思って、いろいろなダンスサークルを見学していたときに、ベリーダンスに出会いました。ベリーダンスにした理由は、踊っている先輩方とその衣装がとても美しかったからです。

ーベリーダンスのサークル活動の内容はどんなものでしたか?

サークル活動は、先輩方からダンスを教わりつつ、外部からプロダンサーの方をお呼びして練習をしていました。学園祭や大学が主催するイベントに参加してダンスを披露していました。

ーベリーダンスとバレエの違いを教えてください。

身体的な感覚でいうと、バレエは重心を上に置いて、広がるように踊る感覚ですが、ベリーダンスは重心を下に置いて、どっしりと踊る感覚です。その他の違いとしては、バレエは元となる作品の型に沿って踊りますが、ベリーダンスは自分自身のイメージを自由に表現して踊ります。

型のあるバレエも、自由度の高いベリーダンスも、どちらも違った魅力があり、面白いと思いですよ。

ー高校から大学に環境が変化したなかで、大変だったことはありますか?

サークルのメンバーと一緒に作品を作ったことです。

これまでやっていたバレエは、自分の考えもしくは先生の指示だけで、うまくいっていました。そのため、ベリーダンスのサークルでは、メンバーとコミュニケーションを取りながら、みんなで作品を作り上げていくことが最初は大変でした。

それから少しずつ伝え方や考え方を変えていくことで、メンバーに対して柔軟に対応できるようになりました。

ー大月さんが少しずつ変わることができた理由を教えてください。

当時は知名度の無かったサークルを、もっと良くして知名度を上げたいと思っていたからです。そのためには、まず自分が積極的にコミュニケーションを取り、サークル自体を盛り上げる必要があったのです。そのときから、少しずつコミュニケーションスキルが磨かれていったと思います。