未経験営業職へキャリア転換した吉田昭智が語る視野を広げる大切さ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第541回目となる今回は「株式会社夢テクノロジー」人材営業職吉田昭智(よしだ あきとも)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

未経験の職種である人材営業職へキャリア転換した吉田さん。前職の経験を活かし顧客満足度向上に向けたCS強化戦略も担当。これまでの経験と吉田さんの信念、そしてこれから目指す姿について語っていただきました。

未経験ならではの視点を現職に活かす

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

「株式会社夢テクノロジー」人材営業職の吉田昭智と申します。現在は人材営業職としての活動の傍ら顧客満足度を高めるためのCS強化戦略の担当をしております。

私は愛知県名古屋市で生まれ。大学で東京に行き、卒業後に名古屋へ戻り最初のキャリアとしてテーマパークの立ち上げの事業に携わり顧客満足度を高める活動や、商品の販売の戦略を考える二つの職務を経験。その後人材の営業職として今の会社に未経験でキャリア転換しました。

ー今吉田さんが担当しているCS強化戦略。どういった仕事内容か詳しく教えていただけますか。

CSというのは「カスタマーサティスファクション」のことで日本語にすると顧客満足度です。購入者により満足してもらえる方法を考えるのが、私の仕事です。

ー夢テクノロジーのお客様とはどのような方を対象にしているのですか?

基本的に法人です。機械のメーカー様や半導体製造装置のメーカー様です。未経験で今の会社へ入社しましたが、前職の経験を活かすことができています。

前職のお客様はBtoCでした。一般の子供たちやご家族を相手にしていました。一方で今の会社は、一般の方というよりは法人のメーカー様です。一般のお客さんのほうが「もっとこうした方がいいんじゃないの」とか「何でこうじゃないのか?」とダイレクトに意見をもらえる業界でした。

その経験を生かして、未経験で入ったながらも、BtoCでやっていたことをBtoBでもやってみる。新しい発想を持ってCSの対策をやっているところです。

自分自身の気持ちに蓋をしていた幼少期

ー吉田さんの幼少期について教えてください。どんな家庭環境で育ってきたのでしょうか?

私の家庭環境は一言で言うと複雑です。まず家族構成は私は一人っ子で生まれ、父母がいて、祖父と叔父がいます。自分の父親と祖父と叔父が企業経営をしています。

外からの見栄えはいいですが、実際の家庭内は割と冷たかったので、人からの温かみに関してはかなり飢えていたのではないかと思います。

他にも複雑な点としては、私の父親と母親で全く教育方針が違ったこと。父親や祖父は「とにかくいい学校へ行き、いい大学に進学し、有名な大きな会社に行くことがお前のゴール」だと教わってきました。一方母親は「あなたの好きなことをして、発見をして。本当に一生懸命に取り組めることに突き進め」と教えてくれました。

家の中で考えが2分していたことでいざこざも常にあった家庭環境でした。小学校時代から大人の政治的なやりとりの様子をもう常に見ていた感じです。

ー中学校に上がるときに受験を経験した吉田さん。どんな3年間だったのでしょうか?

中学時代はずっと自分のしたいことに蓋をしていたと思います。

当時好きだったことは社会の科目。背景には叔父の影響があると思います。叔父は、今私が接しているような大手のメーカー様を相手にした経営者だったので、メーカーの実情や貿易に関する話とかを子供の頃からずっと聞かせてくれて。

中学受験の時期から、叔父が話してくれていたことと勉強していることが少しずつ繋がってきて。社会の構造や私が乗ってる車がどうやって生まれているのかという方向に興味を持つようになりました。

ー今の生活にも繋がる転機となった出来事が中学時代あったとのこと。当時の出来事を教えてください。

親が離婚したことです。原因は父親と母親の考え方の違い。離婚したという事実はもちろんですが、当時の自分にとって、当たり前だと考えていた家族を失うという体験はものすごく衝撃的でした。

自分の中の当たり前の基準がすごく下がりました。

ー当たり前のハードルが下がったことによって変わったことは?

良い意味ですごく生きやすくなりました。これ以上失うものはないと俯瞰して全体を見られるようになりました。

お金では解決できない家族の絆失うことを経験したからこそ、これはやっちゃいけないなとかこれは失ってもまた取り返せると、自分の中にものさしができたのは大きいですね。