自分らしさを形づくる!Vanwaves 代表取締役 深田渚央に学ぶ、心身のコンディションの整え方

海外駐在での経験と出会いが現在の原動力に


ー卒業後はどのような進路でしたか?


就活では海外に携われる仕事がしたいと思って、海外駐在ができる観光系の仕事を探しました。入社したのは、中国や東南アジアを中心に展開する、ショッピングセンターでみかけるキッズテーマパークの開発や運営をしている会社です。

ーその会社でインドネシアへの海外駐在を経験されますが、どうでしたか?

50人ほどのインドネシア人をまとめて店舗展開していくミッションがあり、私は自分の実力以上のポジションにつきました。

インドネシアは「時間はゴムだ、伸び縮みするからしょうがない」ということわざがあるほど、日本に比べると時間にルーズ。車の渋滞が多い国で、遅刻するのにいくらでも理由を作れてしまう環境だったので、物事がうまく進まないことがありました。

日本人は私と現地の社長と二人だけで、期日までに成果を上げなければいけないプレッシャーもあり、意思疎通ができていない感覚が辛かったです。

自分がなんとかしないといけないと思い、タイトスケジュールで目指すところまで進めていたのですが、各リーダーとの面談でこのようなやり方はついていけないと正直に言われてしまい本当に凹みましたね。

インドネシアだと共通理解が難しい、それなら数字を入れて分かりやすく伝えてみたらどうだろうと工夫するようにしたら、信頼が少しずつ醸成されて気持ちよく物事が進んでいきました。

ーそこから今の会社を立ち上げることにつながっていくと思うのですが、どのようなストーリーがあったのですか?

インドネシアはサウナが多いので、現地にいるときはほぼ毎日のようにサウナに行っていましたね。サウナの中では頭の中の考えを整理したり、瞑想したり、自分の時間を深く味わっていました。

辛いことがあってもサウナに救われた部分が多くて、ウナがもっと身近にあったら幸福度が高まると思い、日本に帰ってサウナ事業を始めました。

駐在中に出会った方たちにも影響されています。やりたいと思ったらガッツリアクセルを踏んで、自分が人生のハンドルを握って進んでいく。自分で意思決定していく人生がこんなに素敵なんだと思いました。

子供の頃から自分の会社を作りたいと思っていたので、従兄弟と話をして「すぐやろう!」となりました。感覚だけで行動したというよりは、自分でいける道筋を作って動き始めたので、大丈夫だと。そこは心配なく突き進めました。

ーこれからの展望を教えてください。

車や拠点を増やして、『バンライフ』の魅力をもっと広めようと考えています。遊牧民のような、自分らしさをうまく奏でられる暮らしを多くの人に体験してもらいたいです。

一つの暮らし方や働き方に捉われることなく、多様な選択肢の中から、自分で人生の意思決定していける世界にしたいですね。

ーU-29世代へ向けて自分らしさを奏でるために伝えたいことを教えてください。

無理に自分の好きなことを探さなくていいと思います。好きになろうとする力が大事です。

何かちょっとでも好きな部分を見つけられたら、自分らしさに気がつけると思います。好きになろうとかおもしろがってみようというのを決めて、いろいろな選択肢の中から選んでやっていってください。

ー素敵なお話をありがとうございました!深田さんのこれからのご活躍も応援しています!

今回のゲスト・深田さんが運営する、場所にとらわれないライフスタイル体験ができる「Vanwaves(ヴァンウェイブス)」の詳細はこちら

取材:山崎貴大(Twitter
執筆:後藤優奈 (Twitter
編集:本庄遥(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter