将来の夢は島購入!血のり俳優たかしまれおに学ぶ「人生を全力で楽しむ方法」

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第477回目となる今回は、血のり俳優のたかしまれおさんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

ドラマやラジオなど、様々な場所で活躍されているたかしまさん。次々と新しいチャレンジをする原動力や今後のビジョンにかける想いを語っていただきました。

父親の提案を全て受け入れ、習い事が週8だった学生時代

ーまずは簡単に自己紹介と現在のご活動を教えてください。

1995年5月3日「ごみの日」生まれの26歳、たかしまれおです。

今は役者として活動していますが、怖い役ばかり演じているため“血のり俳優”と名乗っています(笑)。2018年に「今日から俺は!!」でデビューして以来、出演作品は「HIGH&LOW」など、ゴリゴリのヤンキー役が多いです。

オーディションを受ける前に書類選考があるのですが、怖い役のときはなぜか通過します(笑)。僕の意志というより、自然と血のり俳優の方向に流れていきました。他にもラジオMCを担当しており、今後もさらに面白い活動に挑戦していきたいと考えています。

ー血のり俳優だけでなく様々な活動をされているたかしまさんですが、どのような幼少期・学生時代を過ごされましたか?

小学生の頃は、週8回習い事をしていました。父親がサッカーや水泳、塾など色々な習い事を提案してくるんです。それに全部「うん」と答えていたら、いつの間にか週8回になっていて……(笑)。

結局、どの習い事も習得するまではやめられず、水泳は12年、サッカーもずっと習い続けていました。当時はハードでしたが、体力や精神力が身につきました。

ドラマの仕事では待ち時間や拘束時間が長く、疲れてしまいがちですが、習い事のおかげで精神的にも肉体的にも苦ではないですね。

目標は島購入!仲間とのプラットフォームをつくりたい

ー中学校や高校生活に何か思い入れはありますか?

いいえ。僕は、勉強が苦手だったので思い入れは特にありません。そもそも、学校教育への関心が全くなくて……。

今の学校は「労働者育成システム」だと思っています。今の時代、やりたいことのためではなく、良い会社に入るため、良い大学へ進学するために勉強をする人が多いですよね。僕の高校時代の友人もほとんど大学へ進学していました。

でも、僕自身はみんなと同じように大学や会社に入りたいとは1ミリも思いませんでした。なぜなら、僕はお金を稼いで色々なことをやりたいからです。会社に入るとお金を人よりたくさん稼ぐのは難しいですよね。だから良い大学や良い会社に入るための学校教育に全く興味がありません。

ーなるほど。会社員になるつもりは全くなかったんですね。

そうですね。僕は、45歳までに島を買いたいという目標があります。みんなと面白いことをするためのプラットフォームを作りたい。会社員になると、島の購入を実現するのは難しく、現実味がないように感じます。実際に周りを見ても島を買いたいという人は少ないですよね。

他人に「島を買いたい」と言うと、5割の人は理解できず、3割の人は鼻で笑い、2割の人だけ面白がります。つまり、8割の人は島を購入するなんて無理だと考えているんです。一般的な人生を歩んでいると、会社に入って家を買うだけで精一杯ですから。

でも、島を手に入れるための選択肢はたくさんあります。自分で買ってもいいし、誰かに買ってもらってもいい。みんなで一緒に買うのも一つの方法です。島を買うことを面白がってくれる2割の人は、幅広い考え方を持ち、島を買うために試行錯誤できる人たちです。

会社員でなくてもお金を稼いだり島を手に入れたりする方法はあるので、僕自身も今の目標を達成するための勉強に励んでいます。

成功よりも挫折こそが価値のある体験

ー会社には入らないと決めていたたかしまさんは、高校卒業後どのような道に進んだのでしょうか?

高校2年生のころ始めたボクシングを続けていました。プロボクサーを目指していましたが、スパーリングの練習中に両肩を脱臼して、結果的に手術をすることになり……。

最終的にボクシングの道は断念しました。

※スパーリング…ボクシングにおいて、グローブと防具をつけ、試合形式で実践する練習のこと。

ー脱臼で挫折を経験したあと、どのように行動されたのですか?

「どう復活すればいいか」「この期間中は何をすればいいか」をずっと考えていましたね。そのなかで、利き手じゃない方の手も使えるようにしようと決めました。

はじめに脱臼したのは左肩でしたが、今後もしかすると右肩を脱臼する可能性もあると考えたからです。左手でお箸を使う練習やボールを投げる練習をして、左手が使えるようになりました。挫折体験のなかにも、小さな進歩があって面白かったです。

僕は、成功している時間より挫折している時間の方が価値があると思っています。できることが1つ無くなったなら、他のことをすればいい。何もしないという選択肢はありませんでした。

そもそも、僕は無駄な時間が嫌いなので(笑)。

ーなぜ無駄な時間が嫌いなのですか?

島を買いたいと言っている以上、一般的な会社員として働いている人たちよりお金を稼いだり、アイデアを絞りだしたりする必要があるからです。

そのためには、人より努力すべきだと思います。やるべきことがたくさんあるため、自然と無駄な時間を削るようになりました

僕は他の人が進んでいるときに自分が何もしていないと焦る性格なので、できるだけ無駄な時間をつくらないようにしています。

新しいことに貪欲に。アウトプットを重視する日々

ーボクシングの道を諦めて役者の道に進んだきっかけはありますか?

脱臼後も少しボクシングを続けていましたが、やはり肩に違和感があって……。

この先どうしようかと考えていたときに、なんとなくスマートフォンを見ていたら役者のオーディションを見つけました。面白そうだと思いその場で応募したら、たまたま受かったのがきっかけです(笑)。

ーすごいですね(笑)。役者のお仕事はどのようなスタンスで受けているのですか?

NOと言わない性格なので、基本的に話が来たら全て受け入れています。

新しいことにどんどん挑戦して、人とのつながりも増やしていきたいです。仕事を断ると何も変化は生まれません。「まずは挑戦してみて、嫌なら辞めればいい」というスタンスです。

ーまずは挑戦して、自分がどう感じるかで軌道修正するんですね!

はい。僕は「知らないこと」は罪だと思っています。なぜなら、知らなければ何も語れず、否定すらできないからです。

知識をインプットしないと話も上手くなりませんよね。特に生放送のMCの仕事では、情報を持っていないと誰も食いついてくれません。放送事故を防ぐためにも知識を吸収し、生放送の場でアウトプットしながら定着させています。

ー積極的にアウトプットして頭の中を整理するのですね。

そうです。実際に整理した内容を噛み砕いて話してみると、きちんと理解できていない部分に気付くことも。理解不足を生じさせないためにも、わからない単語は必ず調べてからアウトプットしています。

たとえば、今話題のSDGsでは、たくさんのプラスチックが海に捨てられていることが問題視されています。具体的には、1年間で約800万トンものプラスチックが捨てられていますが、具体的な数字を答えられる人はそれほど多くありません。

「たくさん」とか「いっぱい」という概念は人の価値観によって違うので、僕は数字までしっかりとインプットするようにしています。

一度きりの人生で「やりたいことはすべてやる」

 

ーお話を伺っていて、たかしまさんは社会に「違和感」を持っていると感じたのですが、いかがでしょうか。

違和感というよりは「疑問」です。

たとえば日本は資本主義で、人を雇うか会社に雇われるか。それなのに、なぜ入社すると一番下の地位から始まるのか「疑問」なのです。

特に、会社に所属することに対しての疑問が多いですね。

ー誰もが「当たり前」だと感じることに疑問を持つことで、たかしまさんの価値観が作られたのですね。

今の社会人は考えることをやめていると思うんです。「普通に働いて、普通にお金を稼いで、それなりの生活ができて、少し趣味があればいいや」くらいに考えている人が多いですよね。

社会人に夢や目標はあるのか聞くと、7~8割くらいの方が「ない」と答えます。

おそらく、家庭を持つなかで色々なことが制限されているのではないでしょうか。もちろん、家庭を持つことは悪いことではありませんし、家庭を持ちながらでも好きなことはできますが、どうしても制限が生じます。

結果的に自分が好きなことや挑戦したいことを思う存分できない人がでてくるのです。でも、僕はそんな人生は嫌です。一度しかない人生、やりたいことを自由に、全部やりたいと思っています!

ー最後に、たかしまさんが今後やりたいことを教えてください!

色んな人と色んなことをしたいです。その広告塔となるように、役者をしています。何万人の仲間が欲しいわけではなく、自分の価値観に共感してくれる仲間が100人くらいできれば嬉しいです。

一緒に面白がってくれる人たちが大勢集まれば、みんなのプラットフォームとして、買った島を有効活用できます。濃いつながりをどんどん増やし、みんなで面白いことをたくさん経験したいですね!

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!たかしまさんの今後のご活躍を応援しております!

取材者:大庭 周(Facebook/note/Twitter
執筆者:柚月 歩(note/Twitter
デザイナー:安田遥(Twitter