様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第525回目となる今回は、株式会社PR TableでPR担当をされている川島 飛鳥(かわしま・あすか)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
産業能率大学を卒業後、株式会社PR Tableに入社。水戸にあるゲストハウス「水戸宿泊交流場」のPR・イベント企画など幅広い活動をされています。
自分のワクワクする気持ちを大切に、学生時代からイベント企画やインターンなど様々な挑戦をしてきた川島さん。人生のターニングポイントになった出来事に焦点を当てて、これまでのキャリアを振り返っていただきました。
大学入試でキャリアと向き合い、人が笑顔になる空間づくりを志す
ーまずは、自己紹介をお願いします。
茨城県ひたちなか市出身の川島飛鳥と申します。株式会社PR TableのPR室に所属しております。
現在の会社にはインターンとして入社し、マーケティング・インサイドセールス、セールスやカスタマーサクセスなど様々な経験をしてきました。
また地域や離島を軸に活動していて、茨城と東京の二拠点生活をしています。2020年12月から茨城の「水戸宿泊交流場」というゲストハウスの運営にも携わっています。
ー今回は川島さんの人生のターニングポイントについて伺えればと思います。最初のターニングポイントが訪れたのはいつですか?
18歳の時です。産業能率大学の入学試験で、大学で学びたいことをプレゼンしなければなりませんでした。
自分は何になりたいのか初めて真剣に考えるきっかけになりました。自然と4年間の大学生活をどう過ごすか考えたので、入学前には自分の方向性が固まりました。
イベントプランナーになりたいとプレゼンしました。小さい頃から人をワクワクさせたり、人の笑顔が生まれる空間がとても好きでした。
ー産業能率大学に入学を決めた理由は何ですか?
高校1年生の時に、夏休みに大学見学に行く宿題が出ました。特に行きたいところがなく、なんとなく大好きなEXILEが所属する事務所がある、中目黒周辺の大学を探しました(笑)。これが産業能率大学との出会いです。
当時E-Girlsが結成されたばかりで、なぜ自分が好きな人達が他の人達に知られていないのだろう。それをどうするか考えるのもマーケティングだと知り、些細なきっかけで知った大学でしたが、マーケティングを能動的に学べる、産業能率大学に入学したいと思いました。
ーイベントプランナーとして、人の笑顔が生まれる空間をつくりたいと思うようになったきっかけは何ですか?
幼少期、親が共働きで仕事から帰ってくる時間が遅く、寂しい思いをしていた時がありました。そんな中、地域の人や同級生とよく遊んでいて、好きな人達と楽しんで遊んでいる中で笑っている自分が好きだと感じていました。
自分が笑顔でいたいから、周りの人たちを、楽しませることを自然にやっていたのだと思います。
ーとても素敵ですね。川島さんとお話していると自然と笑顔になれます!コミュニケーションをとる上で、心がけていることはありますか?
「会ったら楽しい」、「会ったら元気になれる」存在でいたいと思います。せっかく会ったのなら、ポジティブな気持ちを与えたいです。
距離感が縮まれば、より関係性が深くなれると思っています。つまらなそうな人はいないか、つい目を配ったりしてしまうタイプです。
「がっかりさせたくない」イベントの失敗で芽生えた決意
ー次のターニングポイントが21歳の時にあると伺いました。
自分が企画したことにたいして応援してくれると言ってくれた人をがっかりさせました。大学の授業の一環で、自由が丘の街の人と大学生がイベントの企画・運営をする授業に参加していました。自分の企画を初めてイベントとして、実施できることになったんです。
フラワーアートでフォトスポットをつくり、みんなが楽しめる企画を考えていました。自分がやると決めたのに、提供してくださったフラワーアートで使うお花を枯らしてしまったんです。
掛け持ちしていたバイトに没頭したのが原因です。イベント企画もバイトも両立しているつもりでしたが、中途半端になっていたことにその時気づきました。
イベントに協力してくれた人たちに迷惑をかけてしまい、企画が中止になるかもしれない事態に陥りました。
ーこの経験から学んだことはありますか?
やりたいことを応援してくれる人を、絶対に裏切るようなことはしないという意識が生まれました。
「がっかりさせたくない」気持ちは、現在の仕事に取り組む姿勢にもつながっていると思います。
EXILEのライブと似ていた、地域でのワクワク経験
ー21歳の時、もうひとつターニングポイントがあったそうですね?
ほぼ地元の茨城しか知らなかった中、群馬県のキャンプ場へ1週間お手伝いに行ったり、「島キャン」という島おこしインターンシップで離島に行ったりしました。様々な場所に行った経験が、地域によって違った面白味があると気付かせてくれたんです。
群馬では朝5時に起きてトマトの収穫。離島では方言や文化が全然違くて、「同じ日本なのにこんなに違うんだ!」と驚きました。
地域の人がその土地について教えてくれたり、ご近所のつながりが残っていたり、とてもワクワクしました。色んな地域に足を運ぶことは、EXILEのライブと同じくらい楽しかったです!
ー群馬や離島に行った経験が、次の行動につながったのでしょうか?
つながりましたね。今まではイベントやエンタメへの興味が強かったのですが、地域への関心がぐんと高まりました。もっと多くの地域を知りたい、関わってみたい気持ちが増していきました。
魅力の伝え方に共感し、PR Tableに飛び込む
ー学生時代の経験を経て、現在のPR Tableへ入社された経緯を教えてください。
大学の卒業式3週間前に、PR Tableと出会いました。当時は社員5名のベンチャー企業で、新卒採用は行ってなかったので、インターンとして入社しました。
地域を軸にした仕事をしたかったのですが、地域との関わり方まで具体的なイメージが全然できていませんでした。
PR Tableでは「働く人」から企業の魅力を伝える広報・PR支援サービス「talentbook」という事業をしていました。
地域の魅力はインスタ映えとかだけではなく、住んでいる「人」たちのの想いにもあるなと感じていたので、PR Tableのビジョンと事業内容にとても共感をしました。この会社の人と一緒に頑張りたいと思い、自らお願いして入社をしました。
ー入社当時にどんなことを思っていましたか?
「インターンだから」「新卒だから」という考え方はしませんでした。ベンチャー企業はひとりひとり稼働しないと、成立しない状態だからです。
全てを初めてやる状況に早く慣れて、即戦力になりたいと思っていました。
ー現在はPRチームに在籍されているのですよね。どのようなことをしているのですか?
仕事内容では、talentbookというプロダクトをどうやったら知ってもらえるかや、お客様がより成果を出すためにはどうしたらよいかを考えていますまた、一緒に働く社員についても考えています。
私は社内でも在籍期間が長く、色んな職種を経験してきたので、全チームの大まかな流れを把握できている立場だと思っています。
チーム同士をつなぎ、新しい人が入社したら溶け込みやすい環境づくりもしていけたらと思います。
コロナ禍で原点回帰。地域でのきっかけづくりに辿り着く
ー26歳の時、コロナの影響で気持ちに変化が訪れたと伺っています。
コロナの影響で会社がフルリモートになりました。学生の頃からチームで動くことが好きで、直接エネルギーを貰っていたので、人と直接会う機会が減って少し落ち込みました。
なかなか外に出ることもできず、これまでやりたいことに挑戦してきた自分がどこかに行ってしまった気がして、元気がなくなってしまいました。
以前の自分に戻りたいと思い、地域の情報を調べ始めました。入社後は地域に関わる活動はあまりしていなかったので、自分の原点を振り返りました。
EXILEのライブDVDを観たり、大学時代の仲間に会いに行ったり、以前の自分に戻れそうなきっかけづくりをしていました。水戸のゲストハウスのオーナーに出会ったのもこの頃です。
ーどのような経緯でゲストハウスのオーナーと出会ったのですか?
地域の情報を調べていて、茨城の「STAND IBARAKI」というプログラムを知りました。そこにゲストハウスのオーナーがいたんです。同じ茨城出身で東京と茨城の二拠生活をしていて、親近感がわきました。
そのオーナーから水戸にゲストハウスをつくり、交流が生まれる場づくりをやろうとしている話を聞きました。色んな人がその場に集まるきっかけづくりは、取り組んでみたかったので、一緒にやらせてほしいとお願いしました。
ーオーナーとの出会いで再び前向きな気持ちになれたのですね。
そうですね。この先にどんなゴールがあるかわからないですが、自分のワクワクすることを摂取し続けたからこそ、たどり着けたのだと思います。
ー実際にゲストハウス運営を行ってみてどうですか。
めちゃくちゃ楽しいです!緊急事態宣言下で、イベントを開催できる状況ではなかったものの、PR Tableでの経験が活かせました。
例えば、人を呼び込む前に、ゲストハウスのルールやオペレーションの整理をしたりとか。現状に向き合って、今はなにをするべきか話し合うことができましたね。
ーU-29読者にメッセージをお願いします。
ひとつひとつの出来事がどうつながるかは分かりませんが、「今、これを頑張る!」と決めてやってきたことが、後に活きてくるのだと体感しています。
どうつながるかは、やっていった先に見えてくると思うので、今、頑張りたいことに全力で力を注いでほしいです。
ひとつひとつ諦めずにやり切ることが、今後の自信につながると思います!
ーありがとうございました!川島さんの今後のご活躍を応援しております!
取材:松村ひかり(Facebook / Instagram / Twitter)
執筆:naoko(Twitter / note)
編集:杉山大樹(Facebook / note)
デザイン:安田遥(Twitter)