「やりたいことがわからなかった」学生時代を経て、起業家へ。COHINA代表・田中絢子の半生とは

Googleを退社して、COHINA一本に絞ったワケ

ー新卒ではGoogleに就職をされていますが、最初から志望していたのですか?

いえ、就活中にたまたま出会いました。当時は自分がやりたいことがわからなかったので、誰と働くかを重要視していました。そんななかで、Googleは「こんな世界があるんだ」と思うぐらい良い人が多かったんですよね。実際に働いてみても、人間性が高くて尊敬できる人が多く、毎日感銘を受けていました。

ーGoogle在籍時にもCOHINAの活動をしていましたよね。二足の草鞋を履いて、正直大変ではなかったですか?

すごく大変でしたよ。平日も土日もスキマ時間さえあれば、COHINAの仕事をしていました。そんな生活を1年半ぐらい続けていましたね。

ーGoogleを退社して、COHINA一本に集中しようと思った理由は何ですか?

COHINAでの活動が楽しかったからです。色んな困難がありつつも、それでも一歩一歩前に進んでいたので、大変すぎて楽しいという感覚でした。

あと、お客さんから「初めて服選びが楽しいと思いました」とか「今度大事なデートがあるんですけど、おすすめの服はありますか?」とか、色んな言葉をいただいて、人から必要とされるものを作れている感覚にだんだんと夢中になっていました。

小柄女性向けの服を世の中の当たり前にする

ーこれからの目標などあれば教えてください。

まずはCOHINAを大きくすることが目標です。規模としては、日本のアパレル企業のトップ10%に入る100億円の売上を目指しています。小柄女性向けの服を世の中の当たり前にするためにも、まずそこは目指したいですね。

ただ、COHINAの規模が大きくなって小柄女性向けの服が普及したら、世の中の課題は1つ解決されると思います。そうなったら、また別のネタを探して新しい事業を作るか、もう1度学び直すか、いずれにせよ新しい価値を作り続けるような人生を歩みたいと考えています。

ー田中さん、本日はありがとうございました!

インタビュー:あおきくみこ(Twitter/note
執筆・編集者:下出翔太
デザイン:五十嵐有沙(Twitter