ONE JAPAN✕U-29コラボイベント~組織で働きながら自分自身をTransformする方法~

ユニークな価値観を持つ29歳以下の世代のためのコミュニティ型メディア「U-29.com」と、大企業の若手・中堅社員を中心とした約50の企業内有志団体が集う実践コミュニティ「ONE JAPAN」のコラボレーションイベントを先日オンラインで開催しました。 辞めるか、染まるか、変えるか。 大きな組織に所属しながら、自分自身の「ユニークネス」を大切にして、自分をTransform(変革)させ続けることは、多くの場合困難を伴います。 そんな中、ONE JAPANで活躍している大企業の若手社員はいかに染まらず、自分自身を、そして会社・社会をTransformさせ続けているのかについて迫っていきます。 ■ゲストプロフィール 内山敦史 1995年三重県生まれ。2020年野村総合研究所に入社。新卒1年目。大学4年まで約15年間野球に打ち込み、そこで多くの価値観を形成。モットーは「何事にも全力投球」。大学院時代は研究に勤しむ傍ら、AIスタートアップや人材系ベンチャーで長期インターンするなど、精力的に活動。これらの経験や文理融合の情報系学部に所属していた背景から「ビジネスとテクノロジーの架け橋となる人材になりたい」との思いを抱き、野村総合研究所に入社。日本のDXを推進すべく、アプリケーションエンジニアの卵として現在絶賛修行中。 濱松 誠 1982年京都府生まれ。2006年パナソニックに入社。マーケティング、人事、ベンチャー出向などを経て、2018年12月にパナソニックを退職。本業の傍ら、2012年に組織活性化とオープンイノベーションをねらいとした有志の会「One Panasonic」を立ち上げる。2016年、NTTグループやトヨタなど、大企業の同世代で同じ課題意識を持つ者たちを集め「ONE JAPAN」を設立、代表に就任。現時点で約50社・2000名の有志が参画。企業間の共創や社内起業家育成、働き方意識調査など、挑戦の文化をつくる活動をしている。日経ビジネス「2017年 次代を創る100人」に選出。ONE JAPANとして「仕事はもっと楽しくできる 大企業若手50社1200人 会社変革ドキュメンタリー」を上梓。内閣府主催「第1回日本オープンイノベーション大賞」、日本の人事部「HRアワード 特別賞」等を受賞。2019年6月から夫婦で約1年間世界一周。5大陸52ヵ国116都市をまわり、現在は大企業やベンチャーのコミュニティ支援をしている。 組織と自分をTransformするには「使命感」「行動」「仲間の存在」が大切 ー本日はよろしくお願いします! まずは「マックさん」こと濱松誠さんから自己紹介や現在の取り組みなどについて教えてください。 濱松誠(以下、濱松):こんにちは、ONE JAPANで共同代表を務めている濱松誠です。僕は京都で生まれ育って、大阪の大学を卒業し、その後パナソニックに入社をして、主に海外営業と人事を経験してきました。また、Cancer Xという「がんと言われても動揺しない社会へ」をコンセプトにしたプロジェクトで妻や仲間たちと一緒に活動をしているほか、SUNDREDというベンチャーで共創のコミュニティ運営にも携わっています。 ここからは、実際に私が20代後半から30代前半にかけて行なったパナソニックでの社内活動について話したいと思います。 大企業でも公務員などの自治体でも、組織のサイロ化や「どうせ言っても無駄だよな…」という風潮など、多くの問題がありますよね。そんな中、2006年の新入社員のときから、飲み会・勉強会・懇親会などを積極的に開催してきました。とにかく継続をすることが大切だと信じて、6年ほど続けたら仲間が400人にも増えたんです。 また、ちょうど当時はパナソニック電工と三洋電気という会社との合併などもあったので「一緒になるなら、がんばろうぜ」という思いから、若手社員を中心に、社長やミドル層なども交えて500人ほどのイベントを開催しました。これが、One Panasonicのスタートになります。 活動内容としては主に「縦と横と斜めをつなぐ」もので、社内外問わず、人と人を繋げることを主な活動としています。アルムナイ(卒業生)ネットワークも作り「大企業を辞めたら裏切り者」という風潮をなくして、卒業生同士、卒業生と経営幹部や現役社員の繋がりをつくるイベントなども開催しました。 こうした活動を続けていたところ、2017年には日本マイクロソフト会長だった樋口泰行さんが経営幹部としてパナソニックに復帰するという当時国内では異例の出戻りとなったり、パナソニック全体としても出戻り社員を歓迎することを公式に発表したりなど、会社が大きく変わっていくことになりました。 有志の活動でも継続をすれば少しずつ個人や会社は変わっていきます。そしてその後に会社のレバレッジをかけて大きく変えていくことが大切だと感じました。 現在活動しているONE JAPANでは、世の中に「挑戦する文化をつくる」ことをミッションとして掲げていて「価値づくり」「人・土壌づくり」「空気づくり」など、さまざまな活動を行なっています。 例えば、先月リリースされた孫と祖父母をつなげる新しいコミュニケーションサービス「マゴ写レター」は、ONE JAPAN加盟企業の日本郵便とマッキャンエリクソンがコラボしてできたものです。 また、世の中を変革する挑戦者を育成・支援する「CHANGE」というプログラムには100チーム以上の応募があり、決勝ピッチには5人選抜されましたが、どれもすごく良い内容です。 その他にも、新型コロナウイルスの感染拡大による働き方の意識変化を調査したり、孤食をなくすために部署や会社を超えてランチをする「バーチャル食堂」や、日本全国の新入社員を集めてオンラインで交流する「オンライン新入社員交流会」などを開催しました。 「ソーシャルディスタンスは離れていてもエモーショナルディスタンスは近づける」という考えを意識して、活動をしています。 コロナ渦でも、新入社員として多くの活動に取り組む ーそれでは続いて「ウッチー」こと内山敦史さん。自己紹介をお願いします。 内山敦史(以下、内山):今年の4月に野村総合研究所に入社した社会人1年目の内山です。システムエンジニアとして研修を受けており、現在はグループ会社のNRIデジタルに出向しています。企業のDX推進の仕事をするため、今後は日本全体の生産性を高められるような仕事をしたいと考えています。 ONE JAPANと出会ったのは、先ほどマックさんから説明があったように「つながれ!コロナ時代の新入社員〜今こそ一歩踏み出そう〜」というオンライン新入社員交流会がきっかけです。 今年の5月に開催をして、約80社から200名ほどが集まりました。コロナウイルスの影響を受け、新入社員は4月の間リモートで過ごしていたため、そのなかで生じたモヤモヤとした熱量が溢れ出したようなイベントでした。 じつは、このイベントがきっかけで色々な活動を始めることになりました。例えば、新入社員による新入社員のための学び場コミュニティ「ONE SCHOOL」を立ち上げて、隔週でONE JAPANの先輩社員を呼んで勉強会を開催しています。 また、新入社員と先輩社員で理想の働き方を考える「HELLO,NEW WORLD」も開催しました。あとは、IT界隈を盛り上げたい思いから「新入社員ハッカソン」を企画するなど、さまざまなことに挑戦していて、今できることを必死にがんばっています。 ー自己紹介ありがとうございます! それぞれが、ファーストキャリアで大手企業に入社した理由 ーウッチーさんはなぜ新卒で大手企業に入社したのですか? 内山さん:学生時代に、友人が起業した人工知能に関するスタートアップを手伝ったことがきっかけです。その経験から「最近ではテック系のスタートアップが数多くある一方で、それが本当に世の中に広まっているのか?」という課題意識を持つようになりました。 なんとかその課題を解決することはできないかと考えた結果、影響力を持つ大きな会社にシステムを納入している会社であれば、よりスピード感を持って新しい技術を広めて、テクノロジーで世の中を豊かにできるのではないかと感じたんです。 ースタートアップと大手企業だと働き方に違いがあると思うのですが、その点でギャップは感じませんでしたか? 内山:大手企業に入るということは、研修という大きな投資を受けて、力を蓄えてから現場に出るものだと認識しています。なので、大きなギャップは感じませんでした。また、就活時にインターンシップに参加していたので、社員と話す機会も多く、実態を把握してから入社することができたのもギャップを感じない理由の1つです。 ーなるほど、そうだったんですね。マックさんは、どのような経緯でパナソニックに入社を決めたのですか? 濱松:パナソニックの「人々の社会をより良くする」という考えに共感したからです。留学で海外に行って「家電って、身近に感じられて、多くの人を幸せにできるな」「日本を代表するメーカーだな」と感じたことがきっかけです。また、選考中に出会った社員も良い人が多く、もっとも行きたい企業の1つだったので、入社を決めました。 全力で活動をしていれば、後に人生の転機となる ー今回、視聴者から「もっとも聞きたい」という意見が多かった人生最大の転機について教えてください。 濱松:いくつかありますけど、夫婦で52カ国116都市を回る世界一周の旅に出たことですね。「大切な人と、後悔のない人生を歩む」ことをテーマに生きているので、本当に行って良かったなと思います。 ー素敵な人生のテーマですね!ちなみに奥様とはどこで出会ったのですか? 濱松:2016年にパナソニックで初めてベンチャー出向となって、それまでは大阪の本社で働いていたのですが、東京に転勤になったんです。ちょうどその時に、野村不動産の刈内さんという方が開催している「イノゆる会」というイントレプレナーが集まる勉強会でたまたま出会ったことがきっかけです。 ーそうだったんですね。さまざまな活動を積極的にしていたからこそ、奥様と出会えたのかもしれないですね。 濱松:本当にその通りです。積極的に活動をしていれば天から蜘蛛の糸が垂れてくるので、そのチャンスをいかに掴めるかが大切だと思います。人生の転機は、ONE JAPANの立ち上げとか、ベンチャー出向とか色々あるんですけど、実際すべてが繋がっているんですよね。 ー最愛のパートナーと出会うために意図してONE JAPANを立ち上げたわけではないけれど、実際に立ち上げて、さまざまな活動をしていたからこそ出会えたというわけですよね。そう考えると、自分の人生を変えるような出来事は偶発的に訪れるのではなく、積極的に行動を続けるなかでこそ出会えるものだなと、お話を聞いていて感じました。 濱松:まさにその通りです。僕は、頑張っている人にはきっと良いことがあると思っているので、頑張りましょうと常々言っています。 ーとてもいい考えですね!人生は行動した分だけ転機が訪れるということですよね。ウッチーさんも人生の転機を教えてください。 内山:高校野球で甲子園を目指して頑張っていたなかで、初戦で負けて引退になったことです。当時キャプテンを務めていたのですが、キャプテンとして真っ当なことを言い続ければ良いという思考だったので、周りが見えない状況に陥っていたんです。 結果的に、上手くチームが噛み合わないまま、一回戦敗退となってしまいました。後で振り返ると「個の力ではどうにもならない」という教訓を、そこで得ることができたと考えています。 本当は高校で野球を辞めようと思っていたのですが、モヤモヤとした思いがあったので大学でも続けることを決意しました。大学では更に多くの学びを得ることができて、仲間にも恵まれ、みんなで良いチームをつくることができました。 ー初戦敗退は、なかなか悔しいですよね…。 内山:そうですね。ただ、もし勝ち進んでいたら自分の行いを振り返ることはなかったと思います。初戦で負けたからこそ、大きな学びを得られました。 ー中途半端に取り組んで後悔するよりも、ウッチーさんみたいに全力を尽くして後悔したほうが後々バネになりますよね。 悩んだり、失敗したりすることは挑戦の証 ーここからは、せっかくなのでお互いに気になることを質問するクロストーク形式にしたいと思います。まずは、ウッチーさんからマックさんに質問をお願いします。 内山:さまざまな活動をしているからこそ、苦しく感じる場面も多いと思います。そんな時は、どのようにして乗り越えているのかをお聞きしたいです。 濱松:悩んだり、失敗したりすることは「挑戦の証」だと思っています。例えば、コミュニティやイベントで参加者が思ったより集まらないことも、すべては試行錯誤の挑戦の結果です。 「あいつまた失敗したな」「いつか失敗すると思ってたわ」と言ってくる人もいますけど、僕はそういった人が好きではありません。批判をするのは簡単だから。ただ、挑戦をするには1人ではできないので、色んな人が一緒に頑張ってくれるように、できるだけ人間力を高めたいと考えています。 とくに悩んだことがあれば、社内外問わず、相談をするようにしています。ちょうどこの前も、同い年のNPO法人クロスフィールズの小沼大地さんと、全国の公務員コミュニティ「よんなな会」の脇雅昭さんと会って、お互いに意見交換をしました。挑戦している者同士だからこそ、言い合えることを話したりしています。 内山:同じようにトップを走っている人だからこそ、話せることもあるんですよね。僕もマックさんのように走り続けていきたいと思います! 濱松:ウッチーなら絶対にできると思いますよ。経験とかお金は僕たちミドル世代が持っているので、今後はウッチーのような若い世代に投資をするという循環を世の中に生んでいきたいなと考えています。逆に質問で、今後どうなりたいとか考えていますか? 内山:技術に関してのノウハウは蓄えたうえで、お客さんの潜在的なニーズを汲み取って形にすることをやりたいです。そのために、まずはDXに関連したITスキルを身につけることが直近の目標です。 濱松:将来は手段として起業をするとか、ベンチャーに転職をするとかは考えていますか? 内山:あまり長期的なプランを考えるタイプではないので、具体的なことは考えていないです。今は残りの20代の期間をどのように過ごすかだけを考えています。マックさんは長期的に将来を考えるタイプですか? 濱松:僕は往復して考えるタイプですね。先のことまで考えようとするけれど「その通りに行かないしな…」と思って、結局目の前のことを頑張っています。 勉強会とかに参加すると、すごい人がたくさんいて良い刺激を受けるのですが、結局やることって自分のできることなので、長期的なことよりも目の前のことが大切なんですよね。いつ死ぬかわからないので、自分のやりたいことをしながら、できることを頑張るしかないと思っています。 社内外問わず、仲間をつくることが大切 ー入社直後は大志を抱いていた人でも、組織の中にいると出世を考えて会社に染まってしまう場合も多いですよね。マックさんは組織の中で、どのように「染まらない」「嫌われない」地位を築いたのですか? 濱松:組織の縁を歩くこと、組織の中と外の往復活動をすることを意識していました。中と外のハブになるイメージですね。そして、1人ではなく仲間と共に行動することで、出る杭にならずに済んだんです。 最初の方は本能的にやっていたのですが、ビジネス本などで「1人だと変人だが、5人だと変革の志士になる」という言葉を知り、自分のやっていることは正しかったと感じました。孤独と諦めが一番怖い、というか、多くの人の思考や行動を止めてしまうものだと思うので、仲間やコミュニティの存在を常に持つようにしています。 ーどうしても閉鎖的な世界にいると染まりやすくなるので、社内外問わず、しっかりと繋がりを持つことが大切ですよね。 濱松:そうですね。ただ、基本的には多くの時間を社内で過ごすことになるので、社内の繋がりも非常に大切です。社内に仲間がいないから、みんな夢を諦めてしまうのかなと思います。 ー社内で仲間をつくるために意識していることはありますか? 内山:適度にゆるさを持つことですかね。何か活動をすると「意識高い系」というイメージを持たれて一歩引かれてしまうこともあるので、上手くジャブを打ちつつ、少しずつ一緒にやっていくことを意識しています。 ーなるほど、事業作りに似ていますね。まずは、小さなことから始めるのが大切ということですよね。マックさんはどうですか? 濱松:相手から「ためになる」「面白い」「応援したくなる」と思われることが大切だと思います。例えばイベントの場合、どうしたらみんなが来たくなるかを考え込むことが大切です。あとは、チャーミングさが必要だと思うので、人の懐に飛び込むキャラクターでいようと意識しています。 また、僕の場合は20代・30代で仲間を作ってから、その上を巻き込むようにしていました。「みんながこういう思いを持っています」と伝えて、社長を呼んで、社長が来るならということで人が集まる。そういった設計作りをしていましたね。 ーなるほど、徐々に影響力を広げていくということですね。最後に、U-29世代に向けて何か一言メッセージをください! 内山:まずは行動してみることが大切です。思い切った行動ができれば、1つステージが上がって、また次にやりたいことが見えてきて……と、どんどんステップを上げることができます。これから自分も頑張るので、みなさんも一緒に頑張っていきましょう。 濱松:常に動き続けることが大切です。人はいつ死ぬかわからないので、後悔のない人生を生きてほしいと思います。 ー本日はありがとうございました! 取材者:西村創一朗(Twitter) 執筆・編集者:下出翔太

【U-29×Lean In Tokyoコラボイベント】 自分らしくをテーマに異なったキャリアを歩む2人の意外な共通点とは

ユニークな価値観を持つ29歳以下の世代のためのコミュニティ「U-29.com」がLean In Tokyoと初のコラボイベントを2020年9月26日(土)に開催しました! Lean InとはFacebook COO シェリル・サンドバーグ氏が立ち上げた団体で、Lean In TokyoはそのLean Inサークルの日本代表チャプターとしてイベントの開催などを行っています。Lean Inとは一歩踏み出すこと・挑戦することを意味し、女性が野心を忘れず挑戦し続けることのできる社会の実現を目標としています。 今回のイベントではキャリアで悩みの多い20代に向けて、2名の異なったキャリアを歩まれているゲストをお招きし、パネルセッションを開催。「自分らしさで人生を彩る!」をテーマにお二方にこれまでの人生・キャリアについてライフログに沿ってお話いただきました。   自分の才能が発揮できる場所を見つけて働く 1人目のゲストは新卒で入社したテレビ制作会社を1ヶ月で退職し、その後紆余曲折を経てNPO法人みんなのコードに就職。2年半働き、2019年11月に一般社団法人Waffleを設立された田中沙弥果さん。平成3年生まれの彼女は「田中さん」も「さやかさん」も多いことからご自身でミドルネーム「アイヴィー」をつけられ、活動されています。 ー今のアイヴィーさんに繋がる8歳の頃の出来事について教えてください。 私はよく「自己肯定感が高いよね」と言われるのですが、その自己肯定感の高さにつながっている出来事は8歳の時に起こりました。家族旅行で泊まったホテルのビンゴ大会に参加した際に、家族の人数分のビンゴカードを私が代表して選んだんですが家族全員がビンゴの景品を当ててしまうという奇跡がおきまして…それ以来、周りから「あなたは運がいいから」と育てられ、私自身も自分は運がいいから大丈夫と自分のことを信じるようになりました。 LEAN INの本でも書かれていますが、女性は男性ほど自分に自信を持っている人が少ないと思います。努力をして結果を出すことがよく自信に繋がると言われていますが、私は努力だけではなく、運も大事な要素だと思っています。 ー自分に自信を持たれていたアイヴィーさんですが13歳の頃には何があったのですか。 小学生のときから自分の意見を発信するタイプの人間でした。共学の公立中学校に進学したのですが、前に立ったり、発言したりすることを止めるようになりました。これは中学校に入って、生徒会長を務めるのは男子などといった暗黙の了解があることを知ったことが影響しています。私は女の子だから前で積極的に自分の意見を主張するのはやめた方がいいかも…と思ってしまったんです。この時の経験が、結果的に今やっているIT分野のジェンダーギャップをなくす活動につながっています。 ー今の活動に繋がる原体験は13歳の頃のことだったんですね。その後新卒で入社された会社を1ヶ月で辞められたそうですが、これはどういった経緯があったのでしょうか。 20歳の時に海外留学に1年行き、帰国後の6月頃から就職活動をしました。当時、私を雇ってくれるところはたくさんあるだろうと勝手に思っていたのですが、実際就職活動をしてみると、時期が遅かったのと、自己主張が強すぎるのも影響してなかなか内定をいただくことができませんでした。 結局テレビ制作会社に入社したのですが、男性中心の会社で、女性は意見を言える立場にないなど入社後のギャップが大きく自分の将来がその会社で描けませんでした。退職の決め手となったのは、料理番組を撮影していた時に急遽番組撮影時に必要なキャベツが足りなくなり、自転車でキャベツを買いに行くことになった時。ふと「なんで私はこんなことをしているんだろう?私にはもっと自分の才能を発揮できる場所があるはずだ」と思ったんです。 違うと思ったらもうそこに居続けるのは無駄だと思い、特に転職先など決めていませんでしたが、すぐに退社。それから2年間はフリーター状態が続きました。 ー思い切った決断をされたんですね。周りからの反応はどうでしたか。 周りからは反対されましたね。でも自分の力をもっと発揮できる場所が絶対にあると信じて疑わなかったので退職に迷いはありませんでした。自分の中の違和感を大事にしないと、いずれ違和感を持ったことすら忘れて慣れてしまうからです。 それでも1ヶ月で辞めたのは日本社会ではハンデで、次の会社を探すのは苦労しました。結局自分が入りたい会社は書類選考の時点で門前払いなので、いっそのこと「自分は何をしたいんだろう?」と真剣に考え、興味のある職種にいろいろ挑戦しました。インテリアデザイナー、塾の先生、メイクアップアーティスト、など片っ端から挑戦していきました。 その中で、やっぱり自分の理想の会社を作るのが1番いいのかもしれないと思い、まずはプログラミングを学び始めました。学ぶ中でプログラミング教育の重要さに気づき、NPO法人みんなのコードに入社しました。そして2019年11月に一般社団法人Waffleを設立しました。一般社団法人にするか、株式会社にするかは迷ったのですが、IT分野のジェンダーギャップを埋めるのをミッションとしていたので、社会から支えてもらいながらやっていける一般社団法人が適切かと思い一般社団法人に決めました。実際たくさんの方に助けられてWaffleは成り立っているので関わってくださっている方、応援してくださっている方に感謝の気持ちでいっぱいです。 ーなるほど。自分の力が発揮できる場所を結局ご自身で作られたんですね。 はい。ニートになっても自分の才能が発揮できる場所があるとずっと信じることができたのはよかったなと思っています。それも、自分に自信を持ち続けていたから。そして何か新しいことをした時に絶対誰か助けてくれる人がいると思い、「失敗って何?」というスタンスで失敗を恐れず挑戦できたこともよかったなと思っています。この2つは今でも変わりません。 もちろん、自己肯定感の高い私でも落ち込むこととかはあります。そんな時は自分の感情に素直になって、とにかく落ち込む。そして栄光の架橋を聴きながら泣いて、最後は寝て切り替えています(笑)あとはその日あったいいことを書き出してみる。その日あったいいことに目を向けることで気持ちも少し前向きになれるのでおすすめです。   大企業の中で自分らしく働き続ける そしてもう1人のゲストは、大企業で社内での挑戦に留まらず社外での活動やスキルアップに励まれている山近祐加子さんです。現在、新卒で入社した会社で15年目の祐加子さんは、社外でもグラフィックレコーディングやコーチングなど様々ことに取り組まれています。 ー現在15年目を迎えられた会社に就職を選ばれた理由は何だったのですか。 関西の会社・長く働ける会社・仕事内容が面白そうな会社という3つの条件で就活をし、現在の会社を選びました。しかし、やはり本社のある東京に行かないと自分のやりたい仕事ができないと感じ、転勤を決意。上京後は成果を出さないと、と焦ったものの、すぐにうまくはいかない時期ででした。関西にいた頃にお付き合いしていた人と遠距離結婚をするも、東京には知り合いがほとんどおらず大変な日々。自分にしっくりくるコミュニティを求めて、SNS経由で探す中で見つけたのがLean In Tokyoのイベントでした。 ーLean In Tokyoのイベント参加がきっかけで何か変わったのでしょうか。 ジェンダーに対する問題意識を持っていたことを思い出しました。小さい頃から「女の子だから」と言われるのが嫌だったこと、大学でジェンダー学を学び、この現状ともっと向き合いたいと思っていたこと。でも、入社後は日々の業務に追われてすっかり忘れたいたんです。またLean In Tokyoで同じような問題意識を持っている人や共感できるミッションと出会えたことで、やっと自分の居心地のいいコミュニティを見つけることができました。 ーそこから具体的にいろいろと活動を始められたんですね。 はい。社外ではLean In Tokyoの運営に関わり始め、ちょうど会社でもダイバーシティー推進の社内公募があったので手を挙げました。これをきっかけに社内にも似たような問題意識を持っている仲間に出会うことができ、社内でもLean Inサークルを立ち上げることにしました。現在は会社公認のサークルとして活動しています。 ー新しいサークルの立ち上げは、立ち上げよりも継続が大変かと思いますが、どのように継続させてこられたのですか。 団体を継続させるポイントは仲間を作ることだと思っています。自分1人だと仕事が忙しいと動けないこともありますし、気持ちにも波があるので継続することが難しくなってしまいます。同じレベル感で熱量を持っている仲間がいるとそういった時に補い合えるるので、続けることができています。 ーサークルの立ち上げ後は社外の活動をしつつ、順調にキャリアを積んでいかれたのでしょうか。 それが、社外の活動をする中で、大企業の中だけでずっと働いていていいのだろうか、会社の外に出てみたいという気持ちが湧いてきたんです。大企業で働き続けるとスペシャリストではなくジェネラリストになってしまい、専門性のない人になってしまうのではないかと不安に思いました。その時はグループ会社への出向を希望しました。出向したことで、今まで当たり前にやっていた業務にも価値があることが分かり、とてもいい経験になりました。 ー「このままでいいのか?」は大企業で働く人の多くがぶち当たる壁かと思います。 そうですね。大手企業に居続けると「市場価値がないのではないか」という悩みにきっと多くの人が直面し、不安になることかと思います。私はちょうどその時期に大学の社会人講座で学ぶことを決め、その給付金をいただくために指定されたキャリアカウンセリングを受けました。その時にキャリアカウンセラーにも漠然とした不安を伝えたところ、「何かに尖っていなくもいい。丸いままでいいじゃないよ」と言われたのを今でも覚えています。どうしても何か専門がないと、と思ってしまうかもしれませんが、ジェネラリストでもいいんですよね。自分には価値がないと思っていることが誰かにとってはとても価値のあることだったりすることもあるので。 ー社会人講座も受けられたとのことですが、様々なことに積極的に挑戦する意欲はどこから湧いてきているのですか。 面白そうだと思ったらとりあえずやってみるタイプなのが大きいと思います。あとは仕事も働くことも好きなので、いい仕事をするために役立ちそうなことは勉強したいと思っているからですね。初めはいろんなことに手を出すのに不安もありましたが、一度小さく挑戦して良かった体験をしたら、それ以後なんでもまずやってみるのが癖になりました。そしていろいろ挑戦してみた結果、グラフィックレコーディングとコーチング・メンタリングが自分にしっくりきたという感じです。 やりたいという気持ちはそう思った瞬間が強くて、その時にやらなければおそらくやらないと思っています。「チャンスの神様は前髪しかない」という言葉があるのですが、チャンスはその時に掴むしかないんですよね。なので後回しにせず、今しかないということを意識した結果いろんなことに挑戦できたと思っています。 最初の一歩、Lean Inをするのってハードルが高いと思うんですが、一度できればそれがだんだん当たり前になるのでぜひ皆さんにも一歩踏み出してみて欲しいです。   2人の人生観にはスタンフォードが影響していた?! ゲストのお2人の今に至るまでのストーリーをお聞きした後は、参加者の方々からのQ&Aセッションの時間を設けました。 ー元気になるおすすめの本や記事、Podcastなどがあれば教えてください。 アイヴィーさん: Podcast の“How I Built This with Guy Raz”がおすすめです。海外の企業やNPOの創業者がこれまでどんな苦労をしてきたかについて話されているチャンネルです。どのエピソードもスケールがでかくて元気になります。 祐加子さん: 私は今流行りのNijiUに元気をもらっています。夢に向かって努力する彼女たちの姿をみて自分も頑張ろう!と。人生初めてファンクラブにも入っちゃいました(笑) ー人生観を変えた書籍があれば教えてください。 アイヴィーさん: 「20歳の時に知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」という本です。この本は19歳の時、ちょうど留学にいく前に出会いました。この本を書かれたティナさんは起業家支援プログラムに携わられているのですが、彼女のように人に影響を与えられる人間になりたいなとずっと思っています。 祐加子さん: 「LEAN IN」と「スタンフォード式人生デザイン講座」です。「スタンフォード式人生デザイン講座」を読んでから、望んだ道がダメだったとしてもまた違う道を選んで再度自分の人生をデザインしたらいいんだと前向きに考えることができるようになりました。 ー座右の銘があれば教えてください。 アイヴィーさん: ないです(笑)座右の銘とは少し違いますが、私は占い師さんの言葉を大事にストックしています。オンラインで当たると言われている方の誕生日占いの結果などを良い部分だけスクリーンショットして保存しているんです。落ち込んだ時や、自分を見失った時などにそれらを見返すと答えが見つかったりします。簡単に自己肯定感をあげることができたりするのでおすすめです! 祐加子さん: 座右の銘というか、最近大事にしているのはNijiUのプロデューサーJ.Y.Parkさんが言われていた言葉です。「謙虚は言葉や行動の謙虚ではなく、心の謙虚を意味します。自分自身が本当に足りないと思って、隣にいるみんなの短所を見ないで、長所を見て、心から感謝すること」謙虚の気持ちを忘れずに、周りの人に感謝してなんでも取り組むことを大事にしようって思いました。 全く異なったキャリアを歩まれているお二人ですが、人生観に影響している本がスタンフォード関連であったり、毎日習慣化しているルーティンごとがなかったりといった意外な共通点が見つかるQ&Aセッションとなりました。   自分の人生を自分らしく生きるための第一歩を イベントの最後には約50名の参加者の方々から今回のイベントの感想や今回のイベントを経て挑戦したいと思ったことなどをシェアいただき、イベント終了となりました。 全く異なるキャリアを歩まれているゲストをお招きしての初のLean In Tokyoとのコラボイベントでしたが、それぞれが自分らしく生きるにあたって何らかのヒントを見つけていただけたのではないかと思います。みんなでこれから一緒に一歩踏み出しましょう(Lean In)! 執筆者:松本佳恋(ブログ/Twitter)        

『U-29 Career FES』イベントレポート | 小柳津林太郎、ちょまど ー 2人が考える「影響力の高め方」とは

ユニークな価値観を持つ29歳以下の世代(U-29世代)のためのコミュニティ型メディア「U-29.com」が主催するイベント『U-29 Career FES』がオンラインで開催されました。 "個"の時代と言われはじめた昨今、個人の発信が与える影響はどんどん大きくなってきました。 そこで今回は、多数のフォロワーを持ち、自身の活動や発信を通じて様々な影響を与えるゲストをお招きし、『影響力の高め方』そして、影響力を高めると『どのようなメリット・デメリットが実際あったのか』をじっくりと聴いていきます。 個人の発信を加速させていきたい方、新しい気づきや学びを得たい方、是非ご覧ください。 ー代表・西村創一朗からのメッセージ 今回は影響力を持つ2名のゲストをお招きし、影響力の高め方、影響力を持つメリット・デメリットについてトークを展開していただきました。 小柳津林太郎 実業家。株式会社GHOST 代表取締役CEO。1981年生まれ、ニューヨーク育ち。2006年慶應義塾大学経済学部卒業。同年、株式会社サイバーエージェント入社。マーケティングプランナーを経て、インターネット広告、Webサイト制作、スマートフォンゲーム制作に子会社の代表として携わる。2018年、Amazon プライム・ビデオにて配信された『バチェラー・ジャパン』シーズン 2 に2代目バチェラーとして出演。2019年、株式会社GHOSTを設立し、代表取締役CEO に就任。DMMオンラインサロンにて、「ハイブリッドサラリーマンズクラブ」の運営や、複数社の顧問業に従事。ビジネスと表現活動、双方のフィールドで邁進中。 千代田まどか(ちょまど) IT エンジニア兼マンガ家。iU (情報経営イノベーション専門職大学) の客員教授。私立文系の女子大を卒業した後、新卒で入社した日本企業を 3 か月で退職。現在は某大手外資系 IT企業に勤めており、国内外での技術登壇多数。Twitter が好きで、フォロワー数は 7.8万人。共著『マンガでわかる外国人との働き方』Twitter: @chomado   チャンスはどこに転がっているかわからない ー 2人とも非常に大きな影響力を持っていますが、その経緯から詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。 小柳津林太郎さん(以下、小柳津):僕の場合はバチェラーへの出演が大きなきっかけですね。長年の友人がキャスティングの仕事をしていて「小柳津にちょうどいい話があるんだよ」と誘われたんです。話を聞くと婚活番組ということで最初は断ったのですが、とても強く推されまして…。とりあえず面接に行きました。 話をしているうちに、当時35歳で独身だったので、結婚相手と出会える可能性があると考えると面白くなってきて。気付いたら「出演してもいいかも」と思っていました(笑) しかし1つ問題があって、バチェラーに参加するには3ヶ月の間、会社を休む必要があったんです。これはちょっと悩みましたね…。ただ、後悔はしたくないという思いから参加する意思を固めました。 当時所属していたサイバーエージェントの藤田社長も「奥さんが観てるから、観るわ」と言ってくれて(笑)サイバーエージェントの支えのおかげで参加することができました。 ーなるほど、そういう経緯だったんですね。ちょまどさんは表舞台に出るきっかけは何でしたか? 千代田まどかさん(以下、ちょまど):今の会社にエバンジェリストとして入社してから、人前に出る機会が増えました。それまではプログラマーだったので、名刺さえ作ったこともありません。人間と会話をすることがあまり得意ではないコミュ障でして…。プログラミングの他にも、漫画を書くことが好きだったので、副業ではプログラミング言語を擬人化してSNSで発信していました。 じつは、それがきっかけで今の会社の方から「漫画や SNS などを通して若い世代にリーチするエバンジェリストとして働きませんか?技術広報みたいなものなのですが」というお話をいただいたんです。 人と話すことが苦手なので何度も「お声がけいただきまして大変嬉しいのですが正直自信がありません」とお返事していました。しかし、その会社の IT エンジニア向けのプロダクトがとても好きなので、推しプロダクトの「使う側」から「創る側」の仲間になりたいと思い、採用面接を受けて入社を決めました。 人前に出てお話をするのは塾講師のバイト以来で、本当に苦手でしたし、どうなるかとても不安でした。先輩方の親切なご指導や技術コミュニティの方々のサポートのおかげで、最初は本当にビクビクだったのですが、どうにかこうにか今に至ります(笑) ー 2人とも最初は断っていたんですね。チャンスはどこに転がっているのか、本当にわからないですよね。いざ人前に出始めたときはどうでしたか? ちょまど:最初は机の下に潜って「無理無理無理」と震えていました。登壇する時にも、恥ずかしくてマスクをつけていたこともあったぐらいで…。 (↑当時の写真。共演した池澤あやかさんにもツイートしていただきました。) しかし、何度か登壇することで徐々に慣れてきました。聴衆が技術大好きな技術オタクの方だったので「自分と同じ属性の人たちか」と思うようになってから、仲間意識が芽生えたというか、気が楽になったんです。 本当に私はコミュニケーションが苦手なので、技術オタク以外の方と話をすると今でも緊張してしまいます…。 ーぜんぜん緊張しているように見えないですよ!話すことに自信を持ったきっかけはありますか? ちょまど:じつは、2017年に3000人程の開発者が集まる大きな ITカンファレンスでベストスピーカー賞をとったんですよ。 セッション中に、ライブコーディングのデモをたくさんやった結果、来場者アンケートでとても良い結果をいただけて。それが大きなきっかけですね。自分の技術セッションに対して客観的な高評価をいただけたことが大きな自信につながりました。 ープログラミングが好きなちょまどさんならではの表現ですね。小柳津さんはビジネスから芸能という分野に進んでみてどうでしたか? 小柳津:もともと学生時代に演劇をやっていたので、みんなで物づくりをすることには慣れていました。表舞台に出ることも、そこまで抵抗はありませんでしたね。 3ヶ月の間、1つのことだけをやり切る経験は、大人になるとなかなかないので非常に新鮮でした。ドラマを次のシーズンに繋げることを意識していたので、役者としてだけではなく、番組全体のことも考えて行動するようにしていました。 今まで出会えなかった人に出会えるようになった ーバチェラーに参加したことで、何か変化はありましたか? 小柳津:まず、街中で声をかけられるようになりました。あと、芸能人やスポーツ選手など、今まで出会えなかった人たちに出会えるようになりました。これは影響力を持ったことによるメリットですね。 一方で「次はもっと大きなチャレンジをしないといけないのでは?」と不安になったことがあります。一旦AbemaTVに異動したものの、タレント活動も継続していたので「自分は何がしたいんだろう」と悩んでいました。しかし、どっちつかずになるのが嫌だったので、いったん会社をやめようと決断したんです。 悩むことは生産的ではないので「会社を辞めたらきっと何か考えるでしょう」と思い、とりあえず行動に移しました。 ーなるほど、思い切りましたね。サイバーエージェントを辞めて、今はタレント活動だけではなく会社経営もしていますよね? 小柳津:そうですね。最近はとくにコロナの影響で芸能関係の仕事が減ってしまったので、ビジネスに集中しています。きっと天が「本業のビジネスに集中しろ」と言っているんだと感じました。 メリットがある反面、言動には気をつけなくてはならない ー影響力を持ったことによって、他にもメリット・デメリットはありましたか? 小柳津:基本的にはメリットしかないです。経営者としてPR能力が高いと、クライアントに認識してもらいやすいですし、採用力も強くなるので。 ただ、自分の言動には気をつけなくてはいけないと感じていますね。特にお酒飲んでいる時はSNSをいじらないようにしています。あと、仕事の選択肢が広がったので「自分が何をしたいのか」「どこに集中するべきか」決めにくくなってしまいました。ありがたい幸せな悩みですけどね。 ーお仕事のバチェラー状態ですね(笑)ちょまどさんはいかがですか? ちょまど:小柳津さんと同意見です。うかつな発言は本当にできないですよね。昔はTwitterには「眠い」「お腹すいた」「あの製品意外と使いにくかった」など、思ったことをほぼそのまま自由に投稿していたのですが、今の会社に入社する前にすべて削除しました。今でもツイートボタンを押す前に「本当にこれを送信してよいのだろうか」と何回も確認しています。 一方でメリットは、人脈が広がったり、いろんな方面から仕事のお誘いをいただいたりすることです。たとえば私は、たくさんお声がけいただいた結果、本業のエンジニアの他にも、何回かラジオに出演させて頂いたり、テレビ東京の YouTube 番組にゲストコメンテーターとして出させていただいたり、インスタグラムでモデルをさせていただいたり、大学の客員教授をしたりなど、色々仕事の幅を広げています。 その結果「ちょまどさんはどこを目指しているのですか?」と、よく聞かれるのですが、正直自分でもわからないです。小柳津さんが『仕事の選択肢が広がったので「自分が何をしたいのか」「どこに集中するべきか」決めにくくなってしまいました』とおっしゃっていましたが、本当にその通りですね。ありがたい話ではあるのですが。 ー「何を目指しているのですか?」と聞く人は、人間は1つの枠にしかおさまらないと思っていますよね。ちょまどさんのような人を見ると、自分の思考の枠を超えた働き方をしているので、そういった質問をするのかもしれないですね。 ちょまど:漫画と同じかもしれません。みんな、一言で説明できるラベルを欲しているのかも。ツンデレキャラや学級委員長キャラなど、わかりやすいラベルがあった方が人を認識しやすいので。 影響力を持ったことで、かえって親友の大切さに気付いた ーみんなに見せている自分と、本当の自分の間に解離を感じるときはありますか? 小柳津:自分の出してはいけない側面を制御する時はあります。本当は親父ギャグが好きなんですけど、イケメン風なキャラに設定されているので素は出せないですよね(笑) 設定されたキャラに合わせるというよりは、むしろ割り切っています。最初は「なんでこんなイケメンキャラで通さなきゃいけないんだ」と、戸惑っていました。でも世の中から求められているのであれば、そう演じようと思うようになったんです。 ちょまど:そうなんですね!私は、普段はまったく解離を感じないです。「プログラミング楽しいー!」って感じなので(笑) ただ、もちろんいつも楽しいわけではないんですよね。ネガティブなことがあってもSNSには投稿しないようにしています。投稿したらフォロワーさんが心配してくれると思うけど、心配させてしまうのはよくないので、やらないようにしています。その点では孤独を感じてしまうことはありますね…。 ー弱音とか悩み事は誰に相談しているんですか? 小柳津:ぼくは親友や家族にだけ話しています。身近な人と飲みながら相談することが多いですね。 基本、表向きには愚痴とかは言わないようにしているのですが、やっぱり人間なのでストレスを感じるときもあって。 悩みを聞いてくれるだけでも本当にありがたいので、かえって親友の大切さを実感しました。 ちょまど:とってもわかります!私も仲が良くて信頼できる人だけに相談しています。たとえば、定期的に集まっている女子会メンバーがいるんですけど、その子たちとか。 目の前のことを頑張れば、それが将来に繋がる ーこれから一歩踏み出そうとしている方に向けて、何かアドバイスをください。 小柳津:note、Twitter、Instagramなど、SNSは無料で使えるので、誰かに何かを伝えることから始めるのがいいと思います。 発信をすると反響がくるので、それに応じて「もっとこういう発信の方がいいのかな」と、PDCAを回せます。とにかく始めてみると次のアクションに繋がるので、とりあえずやってみるべきですね。 ちょまど:自分の考えていることを発信しないと、他者から見て、あなたがどういう人なのかわからないです。なので、相手に自分を知ってもらうためにも、発信はするべきだと思います。 フォロワーを増やしたいなら、有益な情報や応援したくなる発信など、フォローしたいと思ってもらうきっかけづくりが必要ですね。楽しいツイートとか、気になるプロフィール文とか、有益な情報発信とか「この人をフォローしたい!」「この人をフォローするとメリットがある」と思っていただけるような発信をするように、私は心掛けています。 ー最近はSNSを使えば誰でも影響力を持つことができるので、かえって何をテーマに発信すればいいのかわからず悩んでいる人も多そうです。 小柳津:発信する内容は、ぜんぜんニッチでもいいと思います。僕も外出自粛期間中に、Instagramに料理の投稿をしたらフォロワーが増えました(笑)いろいろ実験をしながらやるといいかもしれないです。 ちょまど:ポジティブな発信をしている人には、ポジティブなフォロワーさんが増えやすいです。一方でネガティブな発信ばかりしていると、ネガティブなユーザーさんとかアンチの方々が増えやすいように思います。 自分の好きなことを楽しそうに発信すればそれで良いんです。興味のあることはどんどん発信していきましょう! ー最後に、10代・20代へのメッセージをください 小柳津:みなさんは、まだまだこれから可能性が広がります。役者に憧れた学生時代の自分が、まさか10年後に夢がかなっているとは想像できませんでした。 大切なのは、今頑張っていることに熱中することです。そして、基本的に誘いは断らない。誘われているということは、求められているということなので。 ー軸を持ちつつも周りに流されることが大切ということですね。 小柳津:そうですね。流された結果、行き着いたところが魅力的なこともあります。多くの場合、若いうちは自分の本当の可能性に気づけません。第三者の方が、その可能性が見えている場合も多いんです。 ちょまど:私も、なんでもチャレンジしてみるのが良いと思います。好きなこと、熱中できることに全力でいてほしいです。 私は、大学に入学してから漫画ばかり読み漁っていました。そして次にプログラミングに熱中して、寝る間も無くパソコンに向き合っていました。文系の大学でしたので、当時は家族に「大学の成績に繋がらないのに何やってるの!」と怒られていましたが、今ではそれが仕事につながっています。 将来のことは考えてもわからないので、目の前にあることを頑張れば、それでいいと思います。まずは何か始めてみることが大切だと伝えたいです。 ー皆さんがご自身の体験を積み重ねてきたからこそのお話を聞くことができました!本日はありがとうございました。 ユニークな価値観を持つ29歳以下の世代(U-29世代)のためのコミュニティ「ユニーク大学」を運営中。29歳以下ならどなたでも無料で参加できます。 ユニーク大学に参加してみる === イベントモデレーター:西村創一朗・西舘聖哉 執筆・編集:下出翔太 デザイン:五十嵐有沙

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