いつ来るか分からないライフイベントに対応できるように。株式会社ネクストビート・上津原清子の働き方

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第198回は株式会社ネクストビートで採用担当として働かれた後、現在は広報・営業として活躍されている上津原清子さんです。「珍しいことにチャレンジし、それを見て周囲がハッとすることに快感を覚える」という上津原さんが大学時代に挑戦したことや現在働かれている株式会社ネクストビートに新卒一期生として入社を決められた経緯などをお話いただきました。

 

小学生の頃から女性の働き方を意識していた

ー現在のお仕事について簡単に教えてください。

株式会社ネクストビートという子育て支援事業などを行っている現在7期目のベンチャー企業で働いています。今年の10月より広報と営業を兼務していますが、その前はエンジニア・デザイナー・新卒・中途の採用業務を担当していました。

ー上津原さんの生い立ちについても少し教えてください。どのような幼少期を過ごされていましたか。

開業医の父と専業主婦の母、愛犬、広いお家…側から見るととても裕福で幸せな家庭で育った子供だったと思います。が、実際には両親の不仲や経済的に厳しい時期もあった家庭で育ちました。

専業主婦だった母が経済的に父に頼らざるを得ない状況をみて育ったこともあり、小さい頃から将来は自分の力で稼げるようになりたいという強い思いがありました。また、佐賀県で育ったのですが、女性は家庭に入り夫をサポートするのが大事という価値観に囲まれていたこともあり、女性の働き方については小学生の頃から意識していたように思います。

ーかなり早い段階から将来について考えられていたのですね。

そうですね。兄が9つ上にいたこともあり、少し先の将来のことを考えやすい環境にあったことも影響しているかと思います。小学4年には中高一貫への受験を決め、兄が通っていた男子校の共学1期生を目指して勉強に励んでいました。勉強すればするほど、数字が伸びていくのをみるのは楽しく、知らないことを知る楽しさも実感しました。そして無事受験に成功したことは貴重な成功体験になりました。

 

広い世界を求めて上京を目指す

ーどのような中高生活を過ごされていたのですか。

共学1期生で女性が少ない環境だったということもあり、女性ということを強く意識しながら将来について考えるようになったと思います。また、進学校だったので、理系に進む人が多く、医学部志望者が多い環境でした。初めはそれが当たり前なのかと思い、理系に進むことを考えたりもしましたが、徐々にそれに疑問を持ち、結局文系を選択しました。

また今思うと、この頃から地元に居続けることへの窮屈さのようなものも感じるようになっていました。地元は過ごしやすく好きでしたが、新しいことにチャレンジにする人が少なかったり、決まった固定概念の中で生きている人が多くいました。兄が東京の大学に進学しているのをみて、私ももっと違う世界、もっと広い世界をみたいなと思うようになったんです。

ーそういった経緯で大学からの上京を目指されたのですか。

はい。自分の将来の選択肢を増やしたいと気持ちだけで東京の大学を目指していたので特にオープンキャンパスなどに行くこともなく、志望校を選んでいました。国立大学を本当は目指していたのですがセンター試験の数学で違う問題を解いてしまうという大失敗をしてしまい、中央大学の商学部に進学することとなりました。

ーセンター試験の失敗は引きずりませんでしたか。

問題を間違えたことに気づいた時は絶望しましたね。でもどの大学にいってもそこで頑張るしかないと気持ちを切り替えていたので、上京前は不安よりも期待とワクワクでいっぱいでした。

ーそうだったんですね。商学部を選ばれたのには理由があったのでしょうか。

一見お金持ちに見える家庭で育ちながら、お金に困った時期があったのが影響しています。父は医者としては良い先生だったかもしれませんが、経営者としては足りない点があったのではないかと思い、どうやったらうまくお金を回せるのかに興味を持ったので商学部を選びました。

 

学外に目を向け続けた大学時代

ー大学に進学してみていかがでしたか。

東京といっても自然が豊かなキャンパスで、学内のコミュニティはたくさんありましたが、社会との接点というのが思った以上に少ないなと感じました。

学内ではなくもっと外との繋がりを持ちたいという思いから、インターンに興味を持ち初め、大学2年では長期インターンに行ける授業を履修しました。そしてその授業で事業案についてグループワークで考える機会があったことをきっかけに共通の関心を持った友人と一緒に長期インターンの人材会社を立ち上げを手伝うことになりました。

ー大学生で起業も経験されたのですね。

私自身が社会との繋がりを求めていたこともあり、社会に早い段階で出るきっかけを後輩にも提供したいという思いが起業に繋がりました。大学生という強みを生かしてできる事業ということで長期インターンの人材会社を立ち上げたのですが、0から作り上げる作業は想像以上に大変でした。自分の力不足を感じることが多々ありましたね。

一方でビジネスをすることの難しさが面白いと感じる部分もありました。初めは消費者の動向を踏まえてビジネスを立ち上げたら成功したというようなサクセスストーリを聞きビジネスって面白そうと思っていましたが、実際にはそんなに簡単には行かないからこそ面白いのだということが分かりました。幼少期の家庭環境の影響でなんとなく選んだ商学部でしたが、社会に価値のある事業をつくる難しさと面白さを経験できたので商学部を選んでよかったなと思います。

ー大学卒業後の進路についてはどのように考えられていたのですか。

個人でも働けるスキルを身に付け、仕事を選べるくらいの立場になりたいと思い、個として活躍できる会社を探して就職活動をしていました。人伝にいろいろ話を聞いた結果、ベンチャーが合っているのではないかと思い、ベンチャーを中心にみていました。また、発信することに興味があったので就職活動と並行して就活アイドルとしての活動もしていました。

ー就活アイドル、ですか。

はい。内定をもらったらアイドルを卒業するというコンセプトの元、就活生の代わりに企業を訪問してインタビューした動画や模擬面接の様子の動画など生の就活情報を発信を行っていました。就活ってネガティブなイメージを持っている学生も多いと思うのですが、「就活をもっと自分らしく!」を伝える手段として就活アイドルという活動に関わりました。

 

ベンチャー企業に新卒一期生として入社

ーその後どういった経緯を経てネクストビートに就職されたのですか。

たまたま知り合いの方の紹介でイベントの司会をやらせていただくことになったのですが、それがネクストビートのイベントでした。そのイベントで出会ったネクストビートの女性社員さんの印象が強烈で…(笑)その女性社員が、現在ネクストビートで人事の執行役員をしている澄川さんなのですが、イベントで部下の方を叱咤されていたんですよね。その後お話させていただいたところ、妊娠中でありながらもバリバリにお仕事をされていることや、仕事に対するストイックな姿勢が素敵だなと思いました。鋭い質問を何度もされたので、この方と働くことができれば、自分をごまかすことなく成長できるのではないかと思いネクストビートを就職先として考えるようになりました。

当時ネクストビートはまで創業3年目で、初の新卒採用を行おうとしているタイミングでした。すでに入社が決まっていた同期1人と一緒に、「初の新卒として一緒に会社をメガベンチャーに育てて欲しい」という話をしていただき、新卒採用文化を作るというミッションの元、入社することが決まりました。

ー新卒一期生としての入社だったのですね。入社してみていかがでしたか。

人事として入社し、早速2018年卒の採用に向けて新卒採用の戦略をたてるところから取り掛かりました。何もしなかったら何もない状態からのスタートで、当時はとにかく夢中で仕事に取り組んでいました。悩む時間すらないくらい毎日がカオスで、正直当時の記憶はあんまりありません(笑)

無我夢中に採用業務に取り組んできた結果、入社時は60名程度だった会社が気づいたら300名を超え、オフィスも五反田のワンフロアから恵比寿の9フロアのビルに移動する程会社が成長していました。

ーそれは大きな変化ですね。働く中で、働き方などに対しての価値観が変わったりはしましたか。

子育て支援に関わる事業を行っているので女性の仕事と子育ての両立について考える機会は増えたと思います。その時々の目的に応じた、自分のやりたいことに合わせた働き方ができるようにするためには、やっぱり働き方を選べるように自分のできることを増やしていかなければならないなと今は感じています。自分のライフイベントがいつ来るのか分かりませんが、その時が来るまでに実力をつけていきたいなと思っています。

 

初心を忘れず、前向きな気持ちで仕事に取り組み続けたい

ーとはいいつつも、いつ来るか分からないライフイベントに向けてモチベーションを保ち続けるのは難しいかと思いますが、何か気にかけていることなどはありますか。

自分の原点や将来の目標を常に考え、初心に立ち返ることを意識しています。入社時に代表が「一緒にメガベンチャーに育てよう」と言ってくださったことや、入社する時に「あなたを育てるから信じてついてきて欲しい」と澄川さんが言ってくださったことはよく思い出します。

自分の選択を正解にできるのは自分だけです。どんな選択をしても自分が納得できるまで頑張ることは大事にしています。

ー最後に、今後の目標などがあればぜひ教えてください。

仕事はかなりの時間を費やすものなので、仕事に対して前向きな気持ちを持って取り組んでいる人を増やしていきたいなと思っています。まずは広報として、社内で仕事に前向きに取り組んでいる人を社内外で紹介したり、仕事に対してポジティブな仲間を集めていきたいです。また、ゆくゆくは仕事に対して前向きな気持ちを持てていない人が前を向けるような機会を作っていきたいとも思っています。

取材者:山崎貴大( Twitter
執筆者:松本佳恋(ブログ/Twitter
デザイナー:五十嵐有沙 (Twitter