和菓子業界からランナーをサポートするベンチャーに。秋田祐志さんの好きを仕事にするまで

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第119回目のゲストは、株式会社ラントリップでコミュニティマネージャーを務められている秋田祐志さんです。

秋田さんは新卒で和菓子・ギフト業界に入社。その後2度の転職を重ね、ランニングがもっと楽しくなるSNS『Runtrip』を展開する株式会社ラントリップに入社。もともと自身もユーザーとして、Runtripのカルチャーが大好きだったそうなんです。彼のユニーク人生と好きを仕事にする方法について伺いました。

「100人の熱狂的なファンを作る」

秋田さん

ー本日はよろしくお願いします。秋田さんはラントリップでどんな仕事をされてますか?

コミュニティーマネージャーとして、ユーザーさんがサービスに何を求め、どんな理由で熱中してくれているのかを日々考えています。

Runtripはランナーが走った記録をInstagramのように投稿でき、ランニング仲間を作ることができるサービスです。毎日約600-700の新規投稿を見ています。

コロナ前はコミュニティーイベント(グループラン)を週に2、3回行なっていました。現在は、オンラインで投稿ネタをふったり、バーチャルでのイベントを考えたりしています。

ー大変なことはありましたか?

Runtripはユーザーとしても大好きなので、大変だと思うことはないです。

大学三年生でランニングの面白さを知ったのですが、自分は競技志向ではないので、カルチャー的に合っていたんです。

ただ急にコミュニティーマネージャーに任命された当初は、戸惑いはありましたね。

初めてだったので、コミュニティーマネージャーのイメージがコミュニティー内での明るい盛り上げ役という印象だったんです。実際は、Runtripのコミュニティ内の熱量を高め、どう維持していくかが目標としてあったので、上司と壁打ちをしながら進めていきました。

ー上記のイベントや施策で印象に残っているのは?

まず、100人の熱狂的なファンをつくることを目標にしたんですよ。最初の3ヶ月ぐらいはユーザーの熱量高い人を見つけていくことをしていました。熱量の定義から決め、10投稿したらメッセージを送信したり、ユーザーさんにインタビューしにいくなど、毎日泥臭い施策をしていましたね。

その他リアルイベントとして、ミートアップや座談会なども開催し「Runtripのどんなところが好きか」「ランニングはなぜ好きか」など聞いていきましたね。イベントの最後はみんなでランニングするので、仲良くなるんです。

ー共に作っていくのが素敵ですね。ファンづくりのポイントはなんですか?

愛をもつことです。ユーザーさんの生の声を聞いていくのが大切ですね。特に日本でランニングをしている人の多くは、自分のランニングスタイルに自信を持てていない人が多いと感じています分かりやすい数字、つまりベストタイムや月間走行距離などでランナー同士のコミュニケーションが盛り上がる傾向にあるからだと思っています。でもインタビューを経ると、純粋にランニングを楽しむことに自信を持ってくれるんです。

ユーザーさんと会話しつつ、直接感謝も伝えると熱狂度も高まることが分かりました。熱狂度が高まるとリアルな繋がりを求める人が増え、ユーザーさん同士が自発的にオフラインで繋がる流れが出来ています。

スタートアップに転職。足りないものは自信だった

 

ー走るのが好きになったきっかけはなんだったんですか?

実はランニングはもともと嫌いで、数字を目標にするスポーツだと思っていたんです。でも大学生の頃、NIKEの学生限定イベントでランニングをしたことがきっかけで好きになりました。

誘い文句が「宝探ししよう」という、宝探しとランニングを掛け合わせたものでした。ランニングで人と繋がることができ、すごく楽しかったんです。「ランニングは楽しい遊びである」と固定概念が変わった瞬間でした。

ー面白いですね。そこからRuntripは、どのようにして出会ったんですか? 

ランニングを通し繋がるコミュニティーを盛り上げていきたいと思い、まずNIKEのイベントの参加者側からスタッフ側へ回りました。一年少しサポートしていく中、初めてRuntripをサービスローンチのプレスリリースで知ったんです。そこから代表の大森さんのインタビューなどを読み漁り、共感度がどんどん上がっていきました。

Runtripは、ユーザーさん同士でイベントも企画できるのが特徴です。

僕もRuntripを使い、グループランニングを企画したところ、代表が来て下さいました。

そのうち、代表から「イベントサポートをして欲しい」と声がかかり、ラントリップでの複業を開始しました。サポートしていくうちに、カルチャーやメンバーを深く知るようになり、ますます貢献したい気持ちが強くなっていきました。でもスキルや経験が足りないので、あと2、3年後かなと思っていました。

そんな折、有難いことに代表から「Runtripで一緒に働かないか?」と声をかけくれたのですが、悩みに悩んで…。

ーなぜ悩んだのですか?

戦力になれる自信が無かったんです。スタートアップで期待に見合う働きができるのか不安で、当時の上司や周囲に相談をしました。

その中で「スキルとか経験なく、一緒に働かないかと言われていることは、とてもチャンスだと思う」には納得しましたね。全く同じ仕事をするわけではないのに、初めから「自信がない」と思うのは、もったいない。自分がいたポジションにもし他の人がいたら後悔するし、Runtripが大好きなので、頂いた機会にチャレンジすることにしました。

好きなことを仕事にするには、まず書き出す。

ー好きなことを仕事にする風潮がありますが、好きを仕事にすることは意識していたんですか?

就活時は好きなスポーツを仕事にしたいと思って動いていました。ですが、どうスポーツの仕事し、なぜ働きたいのかのイメージがなくしっくりきていませんでした。スポーツ関連で働いている先輩も、イメージとのギャップで悩み辞める人が多かったんです。

結局、新卒時には今じゃないと考え、スポーツ以外のお仕事を選びました。

ーそうだったんですね。好きなことを仕事にしたことで、大変だったことはありますか?

特にないです。でもいちユーザーにならないように常に俯瞰する必要があります。

悩みがない理由は「なぜ自分が好きか」がしっかり言語化できているからだと思います。

明確に好きな理由が内側にあると、外的なモチベーションに大きく依存していないので、壁にぶち当たった時、頑張ることができるんだと思います

ー言語化とは具体的にどうするんですか?

『幸せのメカニズム』という本をオススメします。自分がどうあったら幸せかを考えるのが大切だと教えてもらった一冊です。また、常に好きなことは何かを頭の隅で考えてみるのもいいです。ぼんやりでも考えていくと3B(Bath, Bus, Bed)で思いつくかもしれません。

言語化するときは、頭で考えるだけでなく、必ず紙に書いた方がいいと思います。

ーなるほど。好きなことがない人もいますが、そんな時は?

子供の頃からずっとやっていることを思い出してみてください。

些細なことでもいいと思いますし、他人と好きのレベル感で比較する必要はないと思っています。

また、少しでも興味を持った物事にアンテナを張り、気になったことはどんどん掘り下げて調べてみると面白いですよ。

ー最後になりますが、将来の夢はなんですか?

Runtripを世界で使えるサービスにしたいです。

どの街に住むランニングが大好きな人と知り合うことができ、絶景スポットとかおいしい食べ物を紹介してくれたら嬉しいです。そのためにRuntripもっと使いやすく、もっとランニングが楽しくなるようなサービス・コミュニティにしていきます

ーありがとうございました!Runtripと秋田さんの今後が楽しみです!

取材:やまちゃん
執筆:りっちゃま(Twitter