自己理解研究家・八木仁平が語るやりたいことの見つけ方

色々なキャリアの人たちが集まって、これまでのキャリアや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。今回は(株)Meee代表取締役の八木仁平さんにお話をお聞きしました。

大学時代からブロガーとして活躍されていた八木さんは自身の経験から自己理解プログラムを開発し年間200人のやりたいこと探しに関わっているそう。そんな話題の自己理解プログラムの詳細や、やりたいことを見つけるための3つのポイントについてお話いただきました!

バイトをクビになったからブロガーになった

ー早速ですが八木さんが自己理解に興味を持つようになったきっかけについてお話いただけますか?

社会でどう働いて生きていこうかと大学時代に考え始めたのが自己理解について考えるようになった初めのきっかけです。

というのも、19歳の時にコンビニでバイトを始めたんですが、思ったより覚えることが多くて大変でバイトをやる意味を見出せませんでした。本当にモチベーションが低く、バイト中ずっと時計を眺めていたりしていたんです。するとバイト先の店長に「来月のシフトは出さなくていいよ」と言われ、実質クビになりました。その後もバイトはどれも長続きせず、お金がやばいと思ったら単発のバイトに入るの繰り返しでした。

そこで、バイトをせずに収入を作る方法をいろいろと模索したんです。せどりをしてみたり、airbnbをしてみたり、YouTubeでゲーム実況をしてみたり…ちょうどその頃、イケダハヤトさんがブログでも収入を得られるということを発信されていました。文章を書くのが好きだったのでもしかしたらブログが1番いいかもと思い、学生ブロガーとなりました。

ーバイトが合わなかったからこそ、ブログにたどり着いたんですね。

はい。ストレングスファインダーに出会ったのもこの頃です。試しにやってみたところ、未来志向・着想・目標思考・最上思考・活発性が強いことが分かりました。情報を集めて頭の中で整理したりアイディアを人に伝えることのできるブログは向いていることがわかったんです。

ーそしてその強みを生かして、有名ブロガーになられたんですね。

強みが活きて人と違う切り口の記事が書けたのが多くの人に読んでもらえた理由だったと思います。「ナンパをしたいおじさんをサポートします」や「自分をレンタルしませんか?」などを企画し、その企画内容や企画から学んだことを記事にしていました。得意なことを続けていたら自然と結果がついてきたんだと思います。

ー大学生ブロガーとして月収100万も達成されたとのこと、すごいですね。だからこそ卒業後も独立を選ばれたんですか?

初めは就職活動もしており、就職も考えていました。ただ、内定者研修に参加した際に社長が前で話されていたんですがそのメッセージを聞いた時にふと「誰かのビジョンの実現のために自分は働きたいのか?」と思ったんです。そして自分のビジョンのために働きたいと思い、独立を選びました。

収入面で安定しても幸せにはなれなかった

ー1年目からブログでの安定的な収入があり、順調に社会人生活をはじめられたのでしょうか?

収入面では確かに安定していましたが、あまり順調ではありませんでした。というのもお金を稼げれば幸せになれると思っていたんですが、そうじゃないことに気づいてしまったんです。自由に使えるお金も時間もありましたが、逆にどうしていいか分からなくなりました。それまでお金を稼ぐことが目標でブログをやっていたのでそれが達成されてしまい、次は何をしようかとに悩むことになりました。ブログは得意なことでしたが、楽しいことではなかったんですよね。

ーそこからどうやってやりたいことをみつけられたんですか?

いろんな人に話を聞きに行ったりしましたが、答えが見つからずむしろ迷いが加速してしまいました。そこでまずは自分のことをもっと知ろうと考え、セミナーに参加したり本を読んだりしました。セミナーには300万円程のお金を注ぎ込み、本も100冊ほど読み込みました。

ーその結果、何か発見できたのでしょうか?

少しずつ自分のことがわかってくるにつれて、やりたいことが分からない他の人にも自分と同じような体験してほしいと思うようになりました。そしてたくさんのお金と時間を注ぎ込んでセミナーに参加した結果、これ1つ受ければやりたいことを必ず見つけられる講座を自分で作りたいと思ったんです。

ーそこから現在の自己理解プログラムが開発されたんですね!

はい。自己理解が深まったことがきっかけに、自分にとって得意なこと・好きなこと・大事なことの3つが重なる物事が本当に自分がやりたいことだと気づくことができました。自己理解プログラムではそのやりたいことを見つけられるよう10のステップに分けた3ヶ月のオンラインプログラムを用意しました。

ー3ヶ月でやりたいことが見つかるプログラムとのことですが、具体的にどのような内容なのでしょうか。

まずはステップ1として自己理解の全体像を知ることから始めます。そしてステップ2ではモチベーショングラフを作成します。これを作成することで過去の重要な経験を棚卸しすることができその後の質問に答えやすくします。その後自分にとって大事なことは何か(=何のために働きたいのか)?などの問いに答えていくことでやりたいことを見つけるという流れになっています。

ー今年5月に発売されたという本、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』もプログラム内容に沿った内容なのでしょうか。

本にはプログラムでも伝えている、やりたいことを見つけるためのメソッドをシンプルにまとめています。本を出そうと思ったのは単純に、やりたいことの見つけ方を体系立てて書いている本がないなと思ったからです。「やりたいこと」の言葉の定義自体はかなり曖昧なので、体系立てられている本があることで見つけやすくなるのではと思いました。ラフに読めるよう、横書きにするなど工夫を凝らした一冊となっているのでぜひ一度手にとっていただけたらと思います。

世界中に自己理解プログラムを広めたい

ー現在プログラムを開発して2年とのことですが反響はいかがですか。

嬉しいことに、やりたいことをこのプログラムを通して見つけられたとの声を多くいただいています。このプログラムで自分の内にあった思いを掘り起こして、本当にやりたいことをやるために独立された方も多くいて、嬉しいです。

初めは受講者の方が勝手に自走してくれるのではと思う部分があったのですが、想像以上にいろんなステップで皆さんがつまづかれたので何度もプログラムは改良してきました。質問がくるごとに動画やマニュアルを追加したり、初めは動画のみでしたがQ&Aセミナーや悩みや結果をシェアできる場を設けたり、など対策をたくさん立てました。改良を重ねた結果、今ではかなり手厚いサポートのあるプログラムとなり、満足度も大幅に上がったと思います。

ー受講者の方がつまずくポイントに何か傾向はありましたか。

皆さんがつまずくポイントは様々ですが、実は学生の方が社会的しがらみが少ないこともあり、自分と向き合いやすく、やりたいことを見つけやすい傾向にあります。

社会人の方は自分の強みを既に分かっている方が多いので比較的最後の方までスムーズに進むのですが、最後の最後でやりたいことをやることに対する恐怖が生まれてつまづかれる方が多いです。今持っているものを手放さないといけないことに対しての恐怖が出てくるんですよね。そういう方には既に同じことを実現している方に会って話すことで現実感を持ってもらい、自分にもできるという感覚を大事にしてもらうようにしています。

逆に若い方は得意なことが何か分からない人が多いのでその段階でつまずくことが多いかと思います。そこはストレングスファインダーを用いるとその人の強みをしっかりと文字化・見える化することができます。

ープログラムを通して変わる方が多いとのことですが、八木さん自身もプログラムを提供するようになって何か変化はあったのでしょうか。

ブログをしていた時はお金を稼ぐことが目的となっていたので、周りに集まってくる人もお金を稼ぎたいと思っている人ばかりでした。逆に今は自分らしい生き方をしたいという人たちが周りに集まってくるようになり、これからもずっと付き合っていきたいなと思う人にたくさん出会えました。この事業を初めてからは価値観に共感してくれる人としか付き合わなくなりました。

ー最後に今後取り組みたいことや目標などがあればぜひ教えてください。

直近では自己理解コーチを育てる取り組みをスタートさせようと思っています。コロナの影響もあり、将来に不安を抱えている人が増えているため自己理解プログラムの需要は伸びています。コーチが増えれば、プログラムの受け入れ人数を増やすことができ、夢中になっているものを持っている人を増やすことができます。

長期的ビジョンは世界中に自己理解プログラムを広めることです。世界中で自己理解プログラムのOB・OGが活躍するのをみたいですね!

 

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取材:西村創一朗(Twitter
執筆:松本佳恋(ブログ/Twitter