ハンカチ王子に憧れ、名門・早実へ。スポーツで”好きを仕事に”を広めたい

様々な経歴を持つ方々が集まり、これまでのキャリアや将来の展望などを語り合うU-29 Career Lounge。今回のゲストは株式会社ソクスポ代表・吉田 将来(よしだ まさき)さんです。

吉田さんは生粋の野球少年。ハンカチ王子に憧れ、必死に勉強をし、無事に早稲田実業学校に入学。ただ、選手時代は葛藤だらけだったそうです。

現在は代表として”株式会社ソクスポを経営する傍ら、”’週3社員”として一般社団法人次世代smile協会(元プロテニス選手 杉山愛さんのお母様・杉山芙沙子さんが運営する協会)でも勤めています。

今回のインタビューは、野球少年時代から遡り、株式会社ソクスポを立ち上げるまでをお伺いしてきました。

ハンカチ王子に憧れて、名門・早実へ。選手の優秀さに圧巻される

ーー吉田さんの学生時代は、野球一筋だったみたいですね。名門”早稲田実業学校(以下、早実)”を目指した理由は何でしたか?

吉田:小中高生までは、ずっと野球漬けの毎日でした。

早実を目指した理由は、”ハンカチ王子”こと斎藤佑樹さんに憧れていたからです。「斎藤選手みたいになりたいな……」と思っていました。

中学生の頃、早稲田アカデミーのCMが流れていたんですよ。直感的に「ここだ!」と思い、すぐに入塾をして受験勉強に励みました。中学3年生の頃は、狂ったように勉強していましたね(笑)。

ーー瞬発力がすごいですね!実際に早実に入学してみていかがでしたか?

吉田:早実は野球の名門校ということは十分にわかってはいたのですが、野球部に入部し、改めて選手のレベルの高さに驚きました。

部員は1学年で20人前後なのですが、推薦で中学時代に日本代表を経験したようなメンバーが毎年9人入部してきます。淡々に練習をこなすだけでは選手に選ばれるのもむずかしいので、「自分は何ができるかな?」と、日々模索しながら練習をしていました。

この頃から、自然と”チームを俯瞰して、戦略的に思考する力”が身についたと思います。

選手から”マネージャー兼助監督”へ転身

吉田:実は、選手から”マネージャー兼助監督”のポジションに転身しました。

ーーマネージャー兼助監督、ですか。何が起こったんですか?

吉田:元々早実では、マネージャーを募集する文化がなく、毎年選手の中から2人選出されるんです。

何度か同じの代のメンバーでミーティングをしながら「誰がいいか?」と話し合ったんですが、なんとなく「吉田がやってほしいオーラ」を感じたんですよ(笑)。

ーーすごい期待されていたんですね。

吉田:そうだとうれしいですね(笑)。この頃から「僕がやるべきなんじゃないか……」「僕がマネージャーになったらどうサポートできるかな?」と考えるようになりました。

そして決定打となったのは、1つ上の先輩マネージャーの”サポート力”がすごかったんですよ。

その先輩から「サポートが強くなればチームが強くなる」ということを学びました。

ーーなるほど、深い。

吉田:沢山悩みましたが、ベンチに入るよりも「もう一度甲子園に行きたい」「人とは違う高校野球生活を送りたい」と思うようになり、マネージャー兼助監督に転身しました。

大学1年からはじまった株式会社ギガスリートでのインターン。そして後に入社へ

ーー早稲田大学に入学された吉田さんですが、野球を続けようとは思わなかったんですか?

吉田:入学当初は野球サークルに入っていたのですが、雰囲気が合わず、中学の同期と草野球チームを立ち上げました。ただ野球漬けの毎日だったのでその反動で、他のスポーツに挑戦したくて。ラフティングやボルダリングなどをやっていましたね。

また、”働き方”に興味があったので、1年生の冬頃からからスポーツビジネスを事業にしている”株式会社ギガスリート”でインターンをはじめました。

ーー1年生からインターンはすごい。なぜギガスリートだったんですか?

吉田:たまたまTwitterのタイムラインで、「草野球のスコアを書ける人を募集します!」と流れていたんですよ。僕は草野球チームで書いていたので、「こんな簡単なアルバイトがあるんだ!」と思って応募しましたね(笑)。

最初はアルバイトのつもりで面接を受けたのですが、「営業やマーケティングのインターンもやってるよ」と誘われ、スポーツの仕事に興味があった僕は、長期インターンを始めました。

ーーインターンから入社をされましたよね。他の企業に行く選択もあったと思いますが、ギガスリートを選んだ理由は何でしたか?

吉田:シンプルに仕事にハマりました。インターン中に”飛び込み営業”や”マーケティング戦略”、”動画・記事制作”をしていたのですが、どの仕事も楽しかったんです。

24時間仕事のことを考えていても、苦ではありませんでした。「これを仕事にすれば楽しいな……」と思い、入社を決意しました。

今は退職をしましたが、営業や資料作り、動画制作やプロジェクトマネジメントなど、様々な経験をギガスリートでさせてもらい、学びの毎日でした。とてもチャレンジングな2年間でしたね。

オンラインサロンで仕事を獲得するために、ポジションを作ろう

ーー退職を尻込みしちゃう人が多い中、不安はありませんでしたか?

吉田:そこまで不安には感じていませんでした。ありがたいことに前職の上司から「引き続き仕事を手伝ってほしい」と言ってもらえていたので、退職後も仕事をいただいていました。

また、僕は会社員時代から、いくつかのオンラインサロンに入っていたので、「プロジェクトを手伝って欲しい!」と声をかけてもらうことが、少しずつ増えてたんですよ。

退職が不安な方は”予防線”を張っておくと安心だと思います。僕の場合、会社員とは別に収入源があって。たとえフリーランスで躓いたとしても「転職すればいいや」と考えていました。退職前に仕事を獲得しておけば、安心感に繋がると思います。

ーーオンラインサロンではどのように仕事を獲得したんですか?

吉田:僕は”みんなでスポーツをするイベント”を企画することが大好きなので、企画しては、SNSやオンラインサロン内で発信をしていました。すると自然と「スポーツ=吉田」という認識が広まってきて。

また、僕のTwitterを見ていた早実時代の同期から「女子野球の企画をはじめたい子がいるんだけど、教えてくれない?」と声がかかりました。「面白そう!」と思ったので、前職の経験を活かし、女子野球YouTubeの動画撮影・編集を担当することになりました

ーー発信と行動をした結果、「スポーツのことなら”吉田”」となっていったんですね。

吉田:そうですね。人脈が広がることもオンラインサロンの魅力で、自然と仕事のオファーも増えてきましたね。

ソクスポを法人化へ。自分を通して”好きを仕事に”ができることを証明したい

ーー吉田さんは”ソクスポ”という活動をしていますよね。具体的にどんなことをされていますか?

吉田:ソクスポは去年の1月から5月頭にかけて、Twitter上でやりたいスポーツを「ラクロスやりたい #ソクスポ」というようにハッシュタグをつけてツイートしてもらい、それを片っ端から企画化していく、という遊びのようなプロジェクトです。

スポーツをしたくても施設予約や人員集めなど、色んな障壁により気軽にできないんですよね。その課題を解決していくための、実験をしていました。特に具体的な戦略はなく(笑)

ーーユニークなプロジェクトですね!今は法人化をしてソクスポを運営されていますよね。決めては何でしたか?

吉田:目標の「とりあえず100イベント」を達成する間際から、ソクスポの活動の継続と認知拡大を意識し始め、同時に「何かマネタイズできないか?」と考えるようになって。

いろんな人に相談、アドバイスをした結果、法人の部活動やスポーツイベントのコンサルティングでいくつか仕事がいただけるようになりました。

そして最近、きちんと事業化しようと株式会社unnameと共同で、法人向け部活動支援サービス「As plAy,」を立ち上げたんです。

これから”対企業”として事業を拡大していく中で、「個人事業主よりも法人化した方が”信用度”が増すのではないか?」と考え、法人化をする運びとなりました。

ーー確かに”法人化”は信用度が増しますよね。最後に、今後の展望を教えてください。

吉田:”As plAy,”を新規事業として立ち上げているので、まずは認知度を広めていきたいです。そして多くの企業に試していただき、身体を動かすことの大切さやおもしろさを、体験してもらいたいですね。

また、僕が独立する前に”自由”について書かれている記事を読みました。そこには「自由とは、あなたを見ている人や周りにいる人の心を自由にすることだ」と書かれていて、とても共感しました。

少しずつ、楽しくスポーツができる機会を提供することや、その経験や知識から仕事を新しく作れるようになってきました。僕の場合は”スポーツを楽しむ場作り”が好きなこと。今の仕事や活動を広げていくことで、1人でも多くの方に「そんな働き方、生き方もあるんだ!」と思ってもらえたら幸せですね。

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取材:西村創一朗(Twitter
執筆・編集:ヌイ(Twitter