開始1年でチャンネル登録数1万人を突破!複業YouTuber・渡辺さきのマーケティング手法とは

色々なキャリアの人たちが集まって、これまでのキャリアや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。今回のゲストは、株式会社リクルートに勤務する傍ら、Youtuberとして【ITすきま教室】というチャンネルで活躍する渡辺さきさんです。

大学時代から司会のお仕事をはじめて10年…現在は複業Youtuberとしてチャンネル登録数1.8万人を突破するに至った経緯についても深く伺っていきます!

リケジョだった大学時代、後につながる「司会業」と運命の出会い

ー現在のお仕事や、渡辺さんのプロフィールを教えて下さい!

私の経歴を簡単に紹介すると、東京都立大学の理学部を卒業後、新卒で株式会社リクルートライフスタイルに入社し、社会人4年目で株式会社リクルートにカンパニー異動して現在社会人6年目です。入社後は営業を経験し、都内の飲食店を対象に営業活動を実施していました。

その後4年目〜現在のマーケティングの部署に異動し、TVCMを始めとしたキャンペーンやWEBマーケティングの設計などを主に行っています。直近では仕込みの時期として扱っているブランドの定義を考えたり、プロモーションの方針を考えたりしています。また、複業でYouTuberをやっています!

ーまず過去のエピソードから聞かせてください!大学ではどのようなキャンパスライフでしたか?

そもそもなぜ理系かというと、私が小学生の時に環境問題・地球温暖化の問題にすごく当事者意識を持っており、そういった分野に取り組むために研究者になりたい!とずっと思っていたんです。

そのため、高校生の進路選択も理系を選び、大学も理系で研究が出来そうなところを選びました。大学時代は勉強(研究)と遊びとアルバイトと充実していたのですが、自分より優秀で研究に没頭する同級生を見て「私は研究やアカデミックな領域では彼らと勝負できないかも」と気づきました。

その一方、キャンペーンガールのアルバイトをキッカケに司会業という得意領域に出会い、やりたいことを見つけられたので良かったです!

ーアルバイトではキャンペーンガールをやっていたとのことですが、最初から話すのが得意だったのですか?

いいえ、そんなことはなかったですね。

キャンペーンガールの仕事は家電量販店にあるケータイショップでのお仕事でした。華やかなイメージがあると思いますが、ただ可愛い服で立っているなんてものではなく、大声でお客様に呼びかけたり、マイクを握らせてもらうまで1対1の営業力をひたすら磨いていく日々でした。このアルバイトで精神力もスキルもかなり鍛えられましたね!

そしてキャンペーンガール時代に最初の所属事務所の方に声をかけられ、司会の仕事があるということを知り、様々なイベントでの司会業をやるようになっていきました。

キャンギャル時代の1枚

ーすごい鍛えられたんですね。司会の仕事でご自身に何か影響はありましたか?

様々なイベントの司会などの仕事をいただく中で、就活の軸も出来ましたね。私の就活の軸は、「自分の関わった人たちが、自分の言葉で変わってくれる瞬間を生み出したい」というものでした。

例えば、私が紹介した商品を「最初は買うつもりなかったけど、渡辺さんのトークを聞いて買っちゃったよ」という声が嬉しかったですし、子ども向けのイベントでMCをやった時、最初はグズっていた子が最後は楽しそうに笑ってくれたり。

このように私が関わったイベントに参加した人に変化を与えられることが嬉しくて、何かを伝える仕事を続けられたら…と思って仕事を探していました。

 

憧れのリクルートに入社して6年。「何のために働くのか」悩んだ時期もあった

内定式の様子

ー新卒では、なぜリクルートに?

私が大学時代にお世話になった憧れの先輩が働いていた会社だったので、キラキラしていてかっこいい方が働いているイメージがあったのも大きかったです。

また、実は当時「ラボ畜」という言葉が流行るほど、早く就活を終わらせて研究しなさい!と研究室からの圧がかかっており、卒論前のハードな研究発表の時期がちょうど就活と被っていました。そのため、一番早く内定をもらったのがリクルートだったことも大きかったです。

ー入社してみて、憧れとのギャップはありましたか?

ありました。入社後はすごく勉強することが多く、最初は「これがリクルートか!」という感じでワクワクしていました。

ただ、配属された部署は「Airレジ」という新規事業を扱っており、新卒から入社したメンバーも少なくベンチャー企業に近い雰囲気でした。最初から丁寧に教えてくれるというよりは、「出来て当たり前」という方が集まる環境でした。

そのため、最初はちょっと思っていたのと違う…と思いつつも、OL生活やプライベートも充実した日々を過ごしていましたね!

その後は「Airレジ」も非常に大好きなサービスになりましたし、今でもFacebookのアイコンなどに使っているほど思い入れのあるお仕事でした!

ー社会人になってから、悩みは何かありましたか?

長期休暇などで自分だけの時間があると、ふと「何のために働いているのか」が分からなくなった時期があったんです。仕事は楽しいけれど、もっと何かできるのでは…?と自分の得意分野を模索している時期もありました。

4年目のタイミングでマーケティングの部署に異動してからその感覚は少し変化して、苦しいこともありましたが知識が増えていく感覚が楽しいです!

マーケティングの部署では、施策や結果などもひとつずつ分解をして全て数値で分析していくのですが、YouTubeのチャンネル登録数を伸ばすことにも活きたと思っています。

YouTuberを始めてから、誰かのために役立っているという感覚があり、生きがいを感じ始めています!

マーケター×複業YouTuberとして挑戦の日々!開始わずか1年でチャンネル登録数を伸ばせた理由

チャンネル登録1万人を超えると行くことができる「YouTube Space Tokyo」でパシャリ

ーYouTuberのお仕事では、どのような内容を配信しているのですか?

私のYouTubeでは、IT系の国家資格である「ITパスポート」と「基本情報技術者試験」の出題範囲などを紹介したり、インターネットの基礎知識などビジネス系の情報発信をしています。

分野はコンピューターサイエンスというカテゴリなのですが、インターネットとは?コンピューターって何で構成されているの?という仕組みやプロセスを学習できる内容になっています!

ーそもそも、渡辺さんはなぜYouTuberに?

学生時代のキャンペーンガールのお仕事をしていた時に、たまたまある事務所の方に声をかけられ様々なイベントの司会のお仕事をするようになっていきました。

そして社会人4年目のタイミングで所属事務所を変えたのですが、そこで紆余曲折があり自分で動画を編集しYouTubeにアップしていくようになったんです。

ーなぜIT系の知識を配信しようと思ったのでしょう?

ニッチな分野だと思ったからです。

大学は理学部で化学をやってたので、IT系の知識には全く馴染みはありませんでした。ですが新卒でリクルートに入社後は資格や勉強をする機会も多かったんです。

そこで「いざ資格を取ろう!」と思ったときに、何か動画で簡単に学習できたらと思って探してみたところ、なかなかいい動画がなかったんです。資格勉強も大変でした。

そういった自分の苦労した経験から、分かりやすく資格の勉強やIT系のことが学べるコンテンツを作りたいと思ったのがキッカケですね!

ーマーケターとして、YouTubeを始めたときの工夫は何かありますか?

色々と分析してからはじめましたね! ビジネス系で人気の著名人といえば、圧倒的な結果や実績を出している方が多く、そのような方々でないとユーザーさんは聞く気になれないのかなと思ったんです。

私のような無名なOLが、YouTubeを始めるにあたって何を発信すれば聞いてくれるんだろう?どんな計画で初めていこう?と考えました。

そこで思いついたのが、実利的で分かりやすい特定知識の分野を話し、メリットが分かりやすいコンテンツにすることでした。1回を3〜5分程度の短めのコンテンツにしていくことで付加価値を付けて発信すると伸びるのでは…という仮説を検証してみることにしたんです。

結果、ビジネス系の分野でもブルーオーシャンだったこともあり、動画の本数が増えるたび視聴者数やチェンネル登録者数が増えていきました!

ー渡辺さんがYouTubeで伸ばせたポイントを聞きたいです!

まず、何段階かに指標分解をしており、まずは収益化を目指していこうと決めたんです。

収益化をするには、まずはチャンネル登録数が一定数以上いかないと行けない。ではそのチャンネル登録数を伸ばすには何をしたらいいのか…?と考えた際に動画の検索順位を上げられるようにしてみたり、自分のアカウントがどういった風に見られるのか?チャンネル名はどういったワードがいいのか?など、基本的な所から考えていきました。

現在は【ITすきま教室】というチャンネル名で配信しています!

すきま時間にサクッとIT系のことが勉強できる。そんな動画のコンセプトともピッタリなネーミングになったと思います。現在は、配信開始して1年ちょっとで、1.8万人のチャンネル登録にまで成長しました。(2020年6月時点)

配信しているコンテンツの一部

ー続けるのも大変なイメージですが、更新頻度や本数はどれくらいですか?

ご想像通り、複業YouTuberは、結構たいへんです…!

最初は撮影や3分に収める編集にも苦労しました。企画・撮影・編集を全て自分でやっていますし、本業のリクルートの仕事もハードなので、そんなに頻繁に更新は出来ません。そのため、1本の動画のクオリティをどれだけ上げられるか?と意識してやっています。

そのために他のYouTuberの方の編集の手法をマネてみたり、自分の動画を見ているのは誰なのか?という2点にひたすらこだわって作っています。

視聴者のペルソナは社会人1〜3年目の方で、過去の悩んでいた自分自身を想定しています。社会人になりたての時期に、学習コンテンツがなく悩んでいた私のような方に見ていただきたいです。

また動画内には、必ず「その仕組みが出来た理由は?背景は?」という”Why”の部分を必ず入れています。ここを理解すると非常に分かりやすくなるからです!コンテンツは、これからももっと改善していきたいです。

ー複業YouTuberの活動をはじめてから、得たものはありますか?

私の場合、本業で得た知識やノウハウが複業で活きています。

会社だと、費用対効果や優先順位をつけてやる/やらないを決めるけれど、YouTuberは経営者のように全部自分で決定して自分でプロジェクトを動かす感覚に近いかもしれません。本業で勉強したことを活かし、やれることは全部やってみるという感じです。

チャンネルの改善活動のプロセスや効果は、些細な変化でも気づいてくれるユーザーさんからのコメントで反応が分かるので嬉しいです。

ーここまで色々なお話を聞かせてくださった渡辺さんの、今後のキャリアは?

人と人、会社と会社の関わりを持てたり、1人では習得できないような規模の新しいマーケティングの知識や技術が習得できるので、本業のお仕事は今後も頑張りたいです。

YouTubeは、自分が苦労した経験を次の世代には感じてほしくないという思いから、もはや”慈善活動”に近い感じで続けていけたらと思っています。

最近ではIT系のYouTuberとして発信している内容が雑誌の特集になったり、こうしてインタビューを受けたり、以前よりお仕事の種類が増えています。今後は自分の得意分野をより幅広く伸ばしていけたらと思っています。

また、現在オンラインで役立てるコンテンツのニーズが非常に高まっていますし、オンライン配信でどこでも誰でも無料で学べる時代になってきているので、現在やっているIT系の分野で存在を確立していきたいですね。

まずは10万人の登録数を目指したいと思います!ぜひ、このインタビュー記事を読んだ皆様にも【ITすきま教室】を見ていただけると嬉しいです♪

ー 社会人6年目。本業も複業もプライベートも充実している渡辺さんの今後の活躍から目が離せないです!ありがとうございました!

 

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取材:西村創一朗
写真:渡辺さん提供
デザイン:五十嵐有沙
文:Moe